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楪一志さんのデビュー作、レゾンデートルの祈りの続編であり、祈りで登場した東峰渚がアシスターとして出会う人々との物語。
人によって、生きている意味はそれぞれ違って、それに正解はなくて。逆に「全て正解」という言葉が心にグッときた。安楽死してほしくない、でもそれはこちらの我儘なのか、安楽死希望者の意思を尊重したくても感情も入り込みながら関わっていく渚の姿がとても印象深い。
大切な人が安楽死を希望したら、自分はどうするか、すごく考えさせられた。安楽死制度は辛さを独りで抱え込んでいる時の唯一の逃げ道であり、そこで関わるアシスターが一緒に自分の心の核のような部分を探してくれる、すごく優しい世界だと感じた。自分の生きている意味を改めて考えさせられる一冊、祈りの続編の誓い、とても好きです。
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前作の続編。東峰渚が主人公の物語。
やっぱりアシスターはとても難しい職業だと思います。
しかし、やっぱり生きたいと思うようなエピソードもあり、是非、読んで欲しいです。
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"どうして生まれた意味を求めたり、生きている理由を見失ったりするのだろう"この一文に物凄く心を打たれて、私の中での小さなもやもやとした問いかけの答えが、この本の中に書かれていた、そんな気がしました。これからずっと傍にいて欲しい本です。
眞白ちゃんとは違う、渚ちゃんなりの
アシスターとしての、安楽死希望者への寄り添いや葛藤が丁寧に描かれている。
「祈り」に続けて、「誓い」もこんな展開!?と驚くことはあるけど、本筋からはぶれずにひとつのテーマに沿って物語が進むの、すごく素敵。
また「祈り」を読み返したくなりました。
Posted by ブクログ
前作に引き続き、中弛みなどなくのめり込むように読んだ。
一生、そばに持っておきたい本。
安楽死が合法化された未来だから描ける「生」と「死」の選択。葛藤。改めて「生きる意味とは?」と考える。救いの物語。
周りから見れば「ただがそれぐらいのことで…」でも本人からしたら『生きる意味がなくなった』となる可能性もあるからむやみに他の人が評価してはいけない。
誰もが一度は何で生きている。存在意味はと考えてしまうことがあると思う。自分が安楽死希望者になる可能性がゼロとは限らない。
だからこそそう思ったときにまた読み返したい。
Posted by ブクログ
前作の「レゾンデートルの祈り」の方が好きだったが、こちらの作品も心を締め付けられると同時に温めてくれる救いの物語だった。
生まれてきた意味なんて人それぞれだし、なんならそんな意味なんてものは誰にもないんだと思う、けれど生きている意味は自分じゃなくても誰かにあるのかもしれないなと客観的に考えることができるようになった。
死にたい気持ちを抱えながらでも、もう少し生きてみようかな。
Posted by ブクログ
前作の方が話は好きでしたが、渚ちゃんのその後が知れて嬉しかったです!
朱音ちゃん、急にどうした?!笑
でも、困った様子には見えないけれど、実は悩みを抱え込んでいる友達が身近にいるかもしれないっていうことも伝えたかったのだろうか?