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私自身、安楽死があれば良いなと考えることがあります。なので、出てくる安楽死希望者には共感するところもありながら、主人公の人命幇助者(アシスター)の本当の意味で安楽死希望者に寄り添うとは・・・という成長もとても良かったです。
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本当にこんな安楽死制度があったらいいなと正直思ってしまうような内容でした。
眞白に出会って、生きる意味をもう一度、生きるきっかけを、眞白と探したくなるような、そんな1冊でした。
生きる意味がわからなくなったり、少し迷った時、またこの本を読み返したいと思いました。
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個人的にはすごく楽しく読め、「色彩づく世界」と「ゆびきり」の話が面白かったです。
若年性アルツハイマー型認知症の話では、「私、大丈夫だよ?きっと『忘れてた』って言葉さえ言わなくなって、記憶が消えちゃっても」
「だから私がこれから変わっても、春樹は変わらず忘れないでいてね、私が好きでいるってこと」というセリフから自分が1番辛いはずなのに前を向いている姿勢にとても泣けてきました。
そして物語全体を通して、「死にたくはないが生きる理由がない」という言葉はすごく勉強になりました。人それぞれ悩みや不安があり、隣の芝は青いと錯覚してしまうので、自分の生き方を見つけて自分の人生を歩んでいきたいです。
P79.「人生とは時に複雑で、時に単純で、ほんの些細な出来事が大きく人を変えてしまう」
P261.「その時の感情によって、目に映る海が違って見えますよ」
P285.「死にたいんじゃないの、生きていたくないの」
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主人公の人を想う強さに心打たれた。
誰かの人生を変えるってすごく難しいことだと思うけれど、この子と出会えば私ももう少し前向きに生きられるのだろうか。
ちょっとできすぎた展開ではあったけれど私は感動した。
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安楽死が合法化された社会を描く作品。
自殺希望者の中にある僅かな"生きたい"を支える。
生=善
死=悪
では決してない、生きるとはを考えさせられる一冊。
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「死」について捉え直させる1冊。
生きる意味について、また再考したくなる。
人と対話して人の気持ちをはかるのは難しいことだけど、向き合う姿勢がどれだけ人を救うのであろうか。
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3.8くらいかな。
眞白の言葉か相手の言葉か、どちらが発している言葉か分かりにくいところか何ヶ所かあった。
ヒッチハイクの話しが好きだったかな。
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学生向きの本かな?と読んでいて思いました。
良く言えば読みやすい、少し求めると物足りないような感じです。
でも内容はとても良く、考えさせられました。
安楽死制度…
この仕組みなら、今の世の中にあってもいいんじゃないかと思いました。
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今の日本に安楽死制度はないけれど、自殺する人が多い日本なので、生きる意味や死ぬ意味をすごく考えさせられました。
『生きたい』よりも『死にたい』が上回っている人が今もたくさんいる。自殺に関するニュースを見ていると、ちゃんと周りを見れば、手を差し伸べてくれる人がいたでしょ!なんて思ってしまう私は恵まれた環境にいるお気楽者なのでしょうね…
全てが自分の思い通りになる訳ではない、四六時中自分だけに寄り添ってくれる人は存在しない、誰しもが不安定に生きている。みんなどうやってバランスをとって生きているのでしょうか。
会話している中でアシスターと安楽死希望者の目線の描写が急に入れ替わる時があり、そこだけが少し残念だった…
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安楽死が合法化された日本で、安楽死希望者とアシスターが向き合っていく話。
5人の安楽死希望者のそれぞれの悩みや考えに対してのアプローチが、人間としては正しくてもアシスターの意義としては間違っていたりする。
その辺りの葛藤が読んでいて心を動かされる。
個人的には勇者の話が1番良かった。
安楽死希望者だけでなく、アシスター側の心情や成長も見ることができる。
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もし本当にこんな世界ができたら、、、
日本は自殺大国になるかもなぁとか思ったり。
幸い私は24年間生きてきて一度も死にたいと思ったことがないのだけれど、こんな制度があったら、楽に死ねるなら、自分でも人生の中で判断を誤ってしまうことがあるかも知れないと思った。
純粋にどんな世界になるのだろう、と自分で想像するのが面白かった。
心温まるエピソードが多いですが、私は主人公の眞白がだんだん成長する姿が興味深かったです。
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すごく考えさせられた。
私も…いつも、自分が生きている意味を考えている。もし、こういう制度があったのなら、真っ先に申請するだろう。
そんな毎日を送っている。
だから、ひとつひとつ、噛み締めながら読んだ。
ただ、ましろさんはあまりにも若い。作者も若いんだろうな。
私は…この本を純粋に受け止めるには…歳をとりすぎてしまった。
それでも…読んでよかったと思える本だった。
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【収録作品】「 」/プロローグ/星空と白い噓/色彩(イロ)づく世界へ/天秤/その時、彼は勇者になった/ゆびきり/エピローグ
安楽死と尊厳死が認められる世界。安楽死を望む人たちに寄り添い、その意志を確認し、できれぱ翻意を促す生命幇助者〈アシスター〉の仕事に就いた女性の姿を描く。
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ずっと「安楽死」が合法化されたらいいのにと思って生きてきたからこの本の存在を知ってすぐに買いに行った。
やっぱり世の中には一定数「楽に死にたい」と思っている人がいるんだと思えたことが救いだった。自分だけじゃないんだという感情は当時の私には救いだった。死にたい人には理由があってきっとそれは自分以外本当の理解には至らない。
それでも生きて欲しいと思ってくれる人がいること、その存在を知ることは生きる理由になるんだと思った。泣きながら読んだシーンもあった。
「安楽死」制度があればいいのになと心では今も思っている。
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心が綺麗になるような本。ましろは、真っ直ぐで素敵な主人公。嫌な登場人物も出てこないので落ち着いて読める本。スラスラと読めるのであっという間に読み終わった。ましろみたいな人に出会ってみたいと私も思う
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とてもあっさりすっきりした読みやすい本であった。
テーマ的に、もう少し重みがあってもよいのではと思ったが、若い年齢層に手をとってもらい安楽死について考えるきっかけになるのならばと考えたら悪くないのかもしれない。
アシスターはきっともっとずっと精神面に来るような職だと思うので、主人公の苦悩の描写がもっとあっても良いのではと感じた。
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安楽死が合法とされた世界で、アシスターの職につく眞白と安楽死を求める人々の話。眞白の真っ直ぐさが眩しい。こんな世界になったら自分はどうするかな、と考えざるを得ない。ゴールデンゲートブリッジの話がめちゃくちゃ印象的だった。
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必要があって読みました。
ティーン向けならありかな〜って感じでした。30代なかばには物足りない。
というのも、安楽死をテーマにしてるから、もっとぐちゃぐちゃではちゃめちゃなリアルを期待しちゃってた。病に冒された高齢者の安楽死とか、老老介護疲れの安楽死とか。〇〇依存症で家族から見放されて、とか。
この本に出てくる人はみんな芥川龍之介みたいな「ぼんやりとした不安」で死を希望するような人たちばっかりだった。
あと眞白さんみたいなアシスターがいたら、カウンセラーに恋愛感情が移るような、転移性恋愛が起こりまくっちゃうだろなー、ストーカー被害受けまくりだろうな〜などと想像してしまうのは人生も三分の一以上生きてしまった純粋さを失った大人だからだろうか。
著者が「当初は20〜30代からもっと感想が来ると思っていた」と何かのインタビューで語っていたのを読んたが、こりゃティーン向けだわ。20〜30代には刺激が足らんよ。
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直前で似たようなお話を読んでいたので、ちょっとマンネリした気持ちで読んでしまった。(前のは亡くなったあとの人との対話、今回は安楽死希望のまだ生きている人との対話という違いはあるけど…)
それでも、安楽死を希望する人と面談というのは新しい視点だし、眞白が完璧じゃない人だからこその葛藤や成長には共感できた。救えない人がいることも。
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主人公の性格上、綺麗な描かれ方だと思った。
主人公自身が安楽死を希望していた訳ではなく、
身内が自死を選んだことに対して、
止められなかった後悔から、アシスターを希望。
だからこそ、安楽死希望者にかける言葉が
綺麗であったり、希望に気付かせるもので
あったりするのかなと思いました。
読者の日頃からの考え方で
感想が真逆になる作品かなと思いました。
Posted by ブクログ
すごく綺麗な物語でした。
主人公の真白が安楽死希望者に寄り添って、
生きる希望をみつけようと静かに奮闘する心の綺麗さに、救われた人がたくさんいたのだろうと思えました。
人間の脆さ・儚さが作品全体に散りばめられているので手を触れたら壊れてしまいそうな危うさのある内容でした。
ただ、全体的にもう一層深く、死生観や生きる意味について触れられていると自分の中に深く印象づけられたかな、と思いました。
全体的にドロドロしておらず綺麗な状態が維持された作風だったので、それが自分にはちょっと物足りなく思えました。
でも、作風が綺麗なため、とても読みやすく
読み終わった後は心に柔らかい風が吹いたようなスッキリさがあります。
子どもの時にぜひ読みたかった本です!
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「西暦2035年、日本では既に〈安楽死〉が認められるようになっている。」
世界的な感染症の発信元となった日本は、世界中から非難され襲撃を受けるようになった。不安定な日本では安楽死制度が創設され、安楽死を希望する人は検討期間にアシスターと10回以上面談をしなければならない。
生と死の狭間で揺れる人々に寄り添うアシスター・遠野眞白と、5人の安楽死希望者の話。
シームレスに一人称が移り変わる文体が特徴的だなと思った。
Posted by ブクログ
比較的若い安楽死希望者たちのそこへ至った理由に、本当のしんどさはもっと先だって!と思ったり、いやいや若い頃の方が八方塞がりでキツかったかも、歳をとって自由になれた、と思い直したり…。まぁ、死への理由は置いておいて、安楽死が合法となった未来の情景を、身近な感覚で想像させてくれる1冊だった。ところどころ、語り手が誰なのか分かりにくくて戸惑うところがあった。眞白さん、そんなに美キャラなら、ぜひ映像化を望むところ。
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安楽死制度が合法化された日本がどのような社会になるのか気になって読み始めたが、安楽死を考える人と向き合うアシスターの対話のお話だった。
死を考えている人を止めるのは相当難しいことだと思う。家族や友人など近い存在でもない、赤の他人の考えを変えるなんて尚更。どんな言葉をかけたらいいか分からないし、どんな表情をすればいいのかも分からない。死を考えている人は、世界の見え方が全く異なると思う。多くの人が怖いと思うことに対して怖いと思わなかったり、自分の命に執着がなかったり。もし、このことが現実になれば小説のように何人も人を救うことが出来るとは思えないけれど、最後に少しでも生きていてよかったと思ってもらうこともできるかもしれない。
この本を読んでから、安楽死と自殺の違いがよく分からなくなった。安楽死は他人が関わることなのかな。安楽死を行うのには手続きが必要で時間もかかる。本当に死にたいと考える人は自殺を選んでしまうんじゃないかな。最後に人と関わりたい、そう思った人が安楽死を選択するのかなと思った。調べてみたらスイスでは安楽死が認められているらしい。私はどうしても自分の手で人生の幕を下ろすことに抵抗を感じてしまう。大切な人にも安楽死を選択して欲しくない。
Twitterを始めて、偶然死を考えている人のツイートを見てから、関連するツイートがいくつか出てきたけれど、こんなにも死を考えている人がいるのかと辛くなってしまった。生きづらい社会で多くの人が何らかの悩みや悲しみを抱えて日々を生きているのだと思うと、生きることって本当に大変なんだなと思う。
軽い言葉でしかまとめられないのがもどかしい。
Posted by ブクログ
安楽死希望者と対話するという題材に惹かれて読んでみた。ただ、私は死にたい側に位置する人間だからかもしれないが、言葉や展開がどうしても軽く感じてしまった。死にたい気持ちとは無縁の頃に読んでいたら感動していたと思う。
Posted by ブクログ
生きることは大切。だけど、苦難が多く、疲れて、生きる意味を見失う事も多い…
一篇、一篇に、それぞれの現代人の持つ苦悩が詰まっているが、あくまでソフトタッチでさわやかな書き方に、悲惨さはみられない。
私の大好きなシドのマオくん推奨!を意識したせいか、バタフライエフェクト、百道浜、優しい嘘、生まれる時は泣きながら、最期の時はわらいながら…
シドの歌詞を意識する書き方、単語が散見された。
作者はシドファン⁉️
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うーん、俺にはあんまり合わんかったかな。
話が進んでいくにつれ、少しずつ前の話を踏まえていくとか、構成でやりたいこととか、書きたいようなことはわかるんやけど、どうにも浅く感じるというか。
とにかく一話が浅い感じがして、それは構成上仕方ないのかもだけど、そこで一回冷めちゃうと、あんまり気持ち入って読めないな・・・
うーん、このテーマを書くなら、もうちょっと書けないとしんどくないか?という気持ち