あらすじ
病院に忽然と現われ、子どもたちの願いを叶える謎めいた黒服の青年。難病も嘘のように完治するが、態度が豹変し異様な言動をするという。心霊案件を扱う佐々木事務所に相次いで同様の相談が舞い込んだ。原因を探るるみは、土地にまつわる月の伝説が鍵と考えるが、怪異は治まらない。そんな中、彼女は恐ろしい疑惑に捕らわれる――願いは代償を要求し、祈りは呪いに変貌する。底なしの悪夢に引きずりこむ民俗学カルトホラー!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ギリギリまで勘違いしてました。
彼が闇堕ちしたのかと。彼と青山さんも凄く似ている。
生い立ちも、失ったものも。
青山さんは物部さんのお守りがあって、物部さんから救えなかった者たちを見せられてきたから堕ちずに済んだのかも?
魔を避ける為、尿を被り下半身露出する青山さんよ。
下半身露出しながら彼に迫っていったのかと考えたらシュール過ぎる。
子供たちを狂わせたあれは心が弱い者に取り憑くなら、るみは簡単に取り憑けただろうなと。
今回のるみは皆に助けられていた。
物部さんの遠隔援護凄い
Posted by ブクログ
神を騙る存在が対象とするのが先天性だったり難病で治せない病気の子どもたちで、神に入られて表面的には子供が1人で走ったりご飯を食べたりできるようになるけど様子がおかしくなる、というのがイヤな感じで良かった。たとえおかしな様子でも、以前より元気になった我が子のままでいてほしいと願うゆうくんママの心情の変化をもっと読みたかった。半永久的に子供の世話をすることになる親の視点でもっとみたかった。
青山も、るみも、作中最強格の物部も強くてなんでもできるスーパーマンではない、という書き方が新しい。1人でなんでもできないから周りに助けを求めるんだ、という流れが良かった。
最後の「ほほほ」で青山の怪しい雰囲気が次作以降で解決されるのか楽しみ!
Posted by ブクログ
今作は佐々木るみの視点の語り。
難病の子供たちが黒服の青年との邂逅により身体は回復するが異様な言動をするようになった、と言う相談が事務所に舞い込む。
るみ視点の合間に挟まれる黒服の青年視点では『かわいそうな子供』に極楽を見せて身体を癒し救っていく様が描かれる。
病気が治ったら幸せなようだけど、病気は治っても我が子が『違うモノ』になってしまっていたら親としてはやはり不幸なんだよな…
前作のラストもあり、読者もるみも青山くんを疑ってしまうけど…
ミスリードであってくれと祈りながら読んだ方多いはず。
そして今回も不穏な終わり方…
もとは住む世界の違ったはずのるみと青山くんに寄り添う覚悟ができたと思った矢先のこれは本当に怖い…
Posted by ブクログ
青山くんからるみへと視点が移り、陽キャの青山幸喜という人物が急に謎めいた霧にまかれ戸惑う。
るみが追う怪異案件の背後にチラつく人影が彼を匂わせヒヤヒヤのし通し。病気の子どもを持つ親の気持ちに感情が持っていかれるし、終盤の神の在り方の激突には三浦綾子さんの著作を読んだ時のような眩い衝撃を受ける濃厚な落ち着かなさの連続だった。
再登場の片山の活躍は今後楽しみだけど、物部さんには死亡フラグを感じたし、沢野の結末やあのラストはモヤモヤ、次はもっととんでもないことが起こりそうな気がしてしょうがないのは自分だけか…。
Posted by ブクログ
前作の悲しいオチが今作にここまで意味を持ってくるとは思わなかった。最後までドギマギした。
まさか青山くんね、いやいやまさかね、え、でもこれ青山くん、え。
気持ちよく泳がされた挙句、派手に釣られた。
物部からもらった手袋付けだしたとか、事務所に来なくなったとか、まさか本当に青山くんではないだろうと思いつつ、でも疑念は払拭しきれず読み進まされてしまった。最終めっちゃ似てる人で落ち着くのが、まあね〜ではありつつも、青山くんじゃなくてよかった〜という感情になったから上手くしてやられた。とても楽しい体験だった。
今作のバケモンにはあまり魅力は覚えなかった。
Posted by ブクログ
青山くんが犯人というか怪しいのはミスリードなんだろうなぁとは思いながら読んでいた
てか、沢野の描写に青山くんの爽やかさというかそういう感じがなかったのでそもそも別人だろうという感じはした
しかしるみさんの押入れ、出入りは出来ない感じなのかな
入れたら最後それで終わり
でも今回の終わりも不穏というか、完全に入りきれていないしラストのアレはなんなんだ
物部さんもうすぐ死にそうだし、敏彦はあれだな美しさのインフレというか安定の面白い奴だった
しかし桃子と里佳子の関係性、凄くなんか実際あるなぁというか、依頼者の方が無自覚のイラッとさせる性格と言うのかリアルに感じた
上手く言えないですが