【感想・ネタバレ】新米フロント係、探偵になるのレビュー

あらすじ

アイヴィーがフロント係として働くホテルは、20世紀初頭に富豪が建てた屋敷を改装したもの。宿泊客は、一族が収集した絵画や彫刻に彩られた豪華な空間での非日常を楽しみに訪れていた。あるときアイヴィーがチェックインを担当したのは、気難しい老婦人。一緒に来た息子だけでなくホテルスタッフや別の宿泊客にも強い言葉で迫っていた彼女が、ディナーの席で倒れ、そのまま命をひきとってしまった。重度の食物アレルギーがあったため、疑われたのは料理を作ったシェフ。完璧主義者の彼がそんな初歩的なミスを犯すなんてありえない。けれど警察はそれ以外の可能性を探ろうとせず……彼の絶対の無実を信じるアイヴィーはひとり、事件の真相を探ることを決意する!

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Posted by ブクログ

★3.8くらい
ドレスを着た女性の表紙が可愛かったので、ほのぼのとしたコージーミステリかと思ったら、そんなことなかったし、19~20世紀初頭が舞台のクラシックミステリでもなかった。
20世紀初頭に大富豪が建てたお屋敷をホテルに改装し、その時代をコンセプトにした高級ホテルが舞台の、現代のお話。
主人公アイヴィーはフロント係のバイトをしている。不安障害を抱え大学も休学中、仕事も長続きしない。母親は失踪しており、父親と二人で暮らす28歳の女性。なかなか重苦しい環境である。実はアイヴィーはホテルを所有していた大富豪の末裔でもあり、彼女は自身のルーツをたどるために、このホテルに勤務している。
そんな時、宿泊客の一人がアレルギーによって死んでしまう。コックである幼馴染のジョージを助けるために、これは殺人事件ではないかと一人奮闘するが、警察は理解してくれないし、アイヴィー自身も時にはパニックにおちいったりして、上手く立ち回ることができない。
思い込みも激しく、無鉄砲な彼女がとにかくあぶなかっしい。気が付けば事件は終わっていたという感じ。最後は、ホテルの隠し通路(隠し部屋?)も見つかり、たぶん隠し財産が見つかったと思うのだけれど、すごく気になる終わり方だった。

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2025年08月04日

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