あらすじ
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一。
江戸末期から明治・大正・昭和へ――日本という国がまさに変わろうとした激動の時代を生き、
東京第一銀行(現・みずほ銀行)、東京証券取引所など、今に続くさまざまな企業の礎を築いた。
関わった企業・団体の数は500とも言われるが、
「日本資本主義の父」と称される渋沢の行動力の源は、
幼少期に身に付いた「俺がやらねば誰がやる」の気概にあった。
そして、儲けること・道徳心を持つことの大切さを生涯忘れなかった。
本書では、そんな奇跡のような人生を歩んだ渋沢栄一の生涯に、
白洲次郎、吉田茂、松下幸之助などさまざまな評伝を描いてきた作家・北康利が迫る。
そこには、これまで伝わってきた「日本資本主義の父」という言葉だけでは物足りない、
渋沢栄一のあまたの顔が浮かび上がってくる――。
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Posted by ブクログ
渋沢栄一の生涯とその仕事内容が分かりやすくまとめられています。著者の伝記はかなり多くの資料にあたって丁寧にまとめられているので興味のある人物の伝記は読んで損はしないと思います。直近でいうと安田善次郎の伝記を読みましたが、そちらもよかったです。
Posted by ブクログ
日本に資本主義を導入し、幕末を終わらせた人物。
どこまでも自分事として国を思い、行動する。
現代の日本企業のそこかしこに面影。
・知識を吸収する吸収魔、絶えず提案する建白魔、人と人とを結びつけてやまない結合魔
→何事に対しても、改善策はないかと考える。リスクを取ってでも自分の意見として出す。そのことが、彼に人生のチャンスを与え続ける
・蚕が孵化するように「君子豹変す」
・八百万の神の一柱としての国づくり
Posted by ブクログ
渋沢栄一の偉人伝。明治維新前後は誰を主人公にしても面白いが、ビジネスのイメージが強かった渋沢も幕末の動乱の渦中の人物であった事をしっかり知って描かれていた。
明治維新後は若干中弛みした感じだが、晩年まで衰えぬ情熱に感動を覚えた。