あらすじ
「子どもたちにも、プロにも通ずるサッカーの本質」とは?
ヴィッセル神戸で引退したダビド・ビジャは母国スペインで頂点に登り詰め、キャリア後半は活躍の場を海外へ移して世界の裾野を知りました。
本書では、世界の頂点から裾野まで知り尽くしたビジャが立ち上げた「DV7サッカーアカデミー」で実践されているメソッドを惜しみなく公開しています。
世界的な主流となるポジショナルサッカーをベースにして、プレーヤーに必要な身につけておくべきことを11科目にまとめており、その随所に一流のストライカーが得たエッセンスが加えられたメソッドの詳細を明かした最先端かつ最高峰のサッカー実用書です。
《主な内容》
■ダビド・ビジャに学ぶサッカーの「本質」と育成メソッド
サッカー選手だけでなく、人間としての成長も考えるスクールの概念や哲学を解説。ビジャの経験や思いを織り交ぜたメソッドづくりの秘話を明かす。
■サッカー巧者になるための11科目
育成年代のうちから身につけておくべきサッカーの本質に通じる科目をピックアップ。体の向き、体の使い方、基本的な個人技術、コンビネーションプレー、ポジショナルプレーなど、スクールで実際に教えているメソッドを詳細に解説。
■ダビド・ビジャからのアドバイス
世界の頂点を極め、世界の裾野でもプレーしたビジャが世界のトップレベルで活躍できる選手に必要なことを語り、そういった選手を育てるために重要なことを説く。
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Posted by ブクログ
「サッカーに引退させられたくない。引退の時期は自分で決めたい。」と日本のJリーグを自身のキャリアの集大成として、まだまだやれると思われながらピッチを去ったダビドビジャ。あれだけの輝かしい実績を残してきた選手であるにもかかわらず、決して奢らず、真摯にサッカーに取り組む姿勢や言動や振る舞いから伝わる人間性は多くの若い選手のいいお手本になったのではないか。
そんな彼がどんないい指導者になるのかと楽しみにしていたら、この本によるとこのDV7サッカーアカデミーを立ち上げたのは2015年というではないか、現役プレーヤーとして一線で活躍しながら、指導者への道筋をつけていたことに感心するし、日本のサッカー選手も見習うべきところがあるのではないだろうか。日本の場合はボロボロになるまで現役を貫く人が多く、それが美徳とされるような風潮があるが、ヨーロッパなどのトップ選手は引き際の大切さをすごくよく考えているように思う。
現役を引退してからのほうが人生は長いのだから、J2やJ3とランクを下げてまで現役にこだわるより、ビジャのように潔く次のステージに活路を見出す人がいてもいいのでは、そういう人も少なからずいるにはいるが、もっと増えてくるとより日本サッカーのレベルも上がって、活性化するのではないかと思う。
本書はプロのサッカー選手を目指す子供たちやその親御さんや子供を指導する立場の人を対象に書かれているが、1サッカーファンとしてもとても興味深く読めた。特に日本人プレーヤーの特徴を分析しているような記述には納得させられる箇所がいくつかあった。
そしてタイトルにもなっている「試合で活躍するための11科目」はサッカーのみならず、語学のマスターや仕事のスキルや技能の習得、その他様々な学びに通じる内容であった。
世界のトップクラスで活躍する選手を一人でも多く育てたいという夢に向かって歩み始めた彼の指導者としての活動をサッカー好きとして温かく見守っていきたい。
Posted by ブクログ
南アフリカW杯でのビジャのプレーに魅了され、そこから海外サッカーに興味を持つようになりました。
ストライカー=エゴイストのイメージが強かったけれど、彼の魅力はプレーにおける献身性と、どんな時も周りへの感謝の気持ちを忘れない謙虚さだと思います。数々のタイトルを獲得し、2020年ヴィッセル神戸での天皇杯優勝というこれ以上無いほどの有終の美を飾りました。彼の華々しいキャリアも幼少期からひたむきに努力を積み重ねてきた結果なのだと思います。
この本は、彼の設立したサッカーアカデミーのメソッドをまとめた一冊ではありますが、技術的な部分は現役時代のプレーを思い出させてくれますし、彼の人柄も感じさせてくれます。
彼のアカデミーで育った選手がこれから世界で活躍するのが楽しみです。これからも応援し続けたいと思います。
Posted by ブクログ
元スペイン代表であるダビド・ビジャが開いているサッカースクールの
広告のような本。
この手の本は、宣伝的な要素が多くて、
内容に辟易させられることが多々ありますが、
この本ではスクールの考える大事な哲学をしっかりと伝えてくれる本です。
できれば、小学生年代の子供に読ませたい本ですが、
如何せん大人向け(コーチが対象?)に書かれており、
子供なら絶対に読まないような体裁になっているのが
すこしもったいなさを感じます。
良い本だと思うので、ボランティアでやっている
パパ・ママサッカーコーチなどにはとても勉強になる本だと思いました。
Posted by ブクログ
体の向きの大切さや、ゴールへのスピードを意識することなど、なるほど!と思える内容が多かったです。
ただ、対象としては、どちらかというとコーチ向きで、本来、それを学んでほしい子供向けな内容になっていないことが残念なところ。小学校低学年の息子に直接読ませたかったです。