あらすじ
〈村田屋〉は、江戸で一番と名高い眼鏡屋。あるじの長兵衛の知恵は、困り事を抱える人から頼りにされている。懇意の十手持ちの新蔵に誘われ、長兵衛は王子村の旅籠を訪れた。夕餉の湯豆腐の美味しさに感激し、夢見心地でくつろいでいたところ、突如自身番に引き立てられてしまう。二人には、とある嫌疑がかけられているというが……。すぐれた頭脳と家宝の天眼鏡であらゆる事件を解決する。謎と人情が溢れる絶品時代小説。
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Posted by ブクログ
私はこの作者さんと相性がよい。読みやすいし、ハッピーだし、ちょっと狡くて正義感が強い。悪い奴は許さないし、でも手加減もする。
こんな人になりたいし、こんな人生がいいな。
Posted by ブクログ
江戸の「粋」と「人情」は、素晴らしい‼️登場人物たちは、男も女も魅力的だ。中には、悪人も情けないやつも出てくるけど、何か、ちょっと、可愛げがあると言うか、救いようがあって、ホッコリさせられる。
Posted by ブクログ
昔の江戸も今も、人間関係は大事にしないとね。
仕事への一途さとか、去り際の鮮やかさとか人の生き方には美学があって、作者はそんな美学を描きたかったのかなあと思う。
情報弱者が利用される世の中だと思う。
不安に呑まれると、本当に大切なものが見えない。
ちょっとでもいい暮らし、今より良くなるものを人は追い求めるけど、道を間違えると一生辿りつけないのかも。
ラストの話は高額の富クジに当選しながら、川に流され亡くなった老婆の話が出てくる。富クジは老婆がピタ一文使う事なく。
お金は循環。お金は大好きだが、良き循環を起こせる人生であればと思う。
人を幸せにし、自分も幸せになるお金が使えたらいい。