あらすじ
こんなあなたに読んでほしい!!
●新しいことをやりたいけど、踏ん切りがつかない。
●失敗続きで自信をなくしている。
●任された仕事にプレッシャーを感じる。
●人間関係がうまくいかず悩んでいる。
●思うように結果が出せない。
この本は、
「スターウォーズ」すら見たことがない
宇宙知識ゼロのド文系ベンチャー社長が
「誰もやったことがない仕事をする!」という思いだけで、
日本初の「宇宙商社」を作り、
社員3人から始めてたった3年で
NASA やJAXAと
協業までしてしまった実話をベースにした小説です。
著者の波乱万丈の人生に
手に汗握りながら、胸を熱くするシーンが満載。
先の見えない時代を生きるビジネスマンの
羅針盤になる一冊です。
読めば勇気が湧いてくる。
きっとあなたも挑戦したくなる!!
……………
■ストーリー
大手商社、日ノ本物産の営業社員であった永崎将利は
「大企業病」に冒された会社に見切りをつけ独立。
しかし、独立後は思うように仕事を得られないばかりか
怪しいインドビジネスの話に振り回されるなど
散々なありさま。やがて、貯金も底をつき、
先が見ない日々が続いていた。
「何者かになりたい」「一花咲かせたい」という
焦りばかりが募るなか、ある日、人伝に紹介された
投資家から一本の電話が入る。
「永崎さん、ロケットをやりましょう」
「ロケットというのは、あの宇宙を飛ぶロケットですか」?
そう、宇宙産業です」
経産省が、世界を相手に日本の宇宙技術を
アピールできるビジネスマンを探しているという。
「人類の英知を集結させた宇宙という分野に
とうてい太刀打ちできるとは思えない」
一度はそう思った永崎。
しかし、心がこれまでになく高揚するのを
感じた永崎は自らの心に導かれるかのように、
宇宙産業に参入することを決意する。
社員は自分も含めてわずか3人。
コネもカネもない、マイナスからのスタートだった――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2017年、JAXAが国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟である「きぼう」から、船外に超小型衛星を放出する事業を民間の事業者に開放すること、その事業者選定の公募を行うことを発表した。
つまり、JAXAが独占的に行なってきた「きぼう」からの衛星放出事業の権利を民間企業に移管するというのである。
このビッグニュースに沸いたのが、誕生して3ヶ月であるスペースBDという社員数
数名のベンチャー企業である。
このスペースBDは、民間企業が(天塩にかけて)開発した衛星を、JAXAに引き渡すまでの行程をサポートする役割に市場を見出していた。宇宙産業の仲介業社として参入を考えていたところだったのだ。
この本はスペースBDの代表である著者が書いたものだ。著者のこれまでの仕事の経歴から始まり、JAXAの公募選定の事業者として選ばれるまでの軌跡(奇跡?)を綴ったエッセイである。
愚直で自分にも他人にも誠実な人柄なようで、著者ので周りにはたくさんの支援者がひっきりなしにあらわれる。
「相手を大切にする」「出会いを大切にする」ことについて、あらためて見つめ直すきっかけとなる本だった。