あらすじ
「磊一よ、私からの持て成しと、同じバケモノ同士への親愛の証じゃ。食え」
そう言って彼女が突き出したそれは、人間の“はらわた”だった――。
昭和25年晩夏。名家の令嬢の家庭教師として、村を訪れた青年・塩沢磊一。そこで彼が目にしたものは、死体のはらわたを貪る美しき“バケモノ”、御首茉莉花の姿であった。淑やかな令嬢の変貌は病か、それとも祟りによるものか……?
時を同じくして起こる少女の連続失踪事件。失踪者の特徴は、茉莉花の部屋で見た“それ”と一致していて……。
バケモノ姫の家庭教師・塩沢磊一がすべての謎を解き明かす――!!
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Posted by ブクログ
作者のあとがきまで読んだら、作中の「バケモノ」に込められた意味やメッセージがより身近に感じられた。
心の中のバケモノをカミングアウトするかどうか、自分も結構悩んだことがあるので身に染みた。
Posted by ブクログ
一度最後まで読むともう一度初めから読み直したくなる内容だと聞いていたので本格的な叙述トリックだと思って(勝手にそう思ってしまった私も悪いのですが^ ^;)用心深く読んだところ肩透かしを食らってしまいました。我孫子武丸先生に読み慣れている方なら同じ感想を抱くとは思います。が、ライトノベルから出ているしこういったミステリーが初めての人には物凄く楽しめるかも。ラノベの枠組みとしては続きが気になってページを捲る手が止まらず一気に読んでしまったぐらいです。ただミステリーの枠組みで見ると物足りなさを感じました。途中鉤括弧ばかりで背景描写、キャラクターの立ち位置、表情などの表現がないシーンもあるので気になる人には気になってしまう…かも?
なく頃にシリーズ(特にうみねこ)のファンならおっ!と思う台詞があったりするので、ファンにはおすすめです。