あらすじ
「鬼に喰われた」祝言の夜、花嫁が密室から忽然と姿を消した事件を、人々はそう噂した。部屋には、曰くある鬼の画が掛けられていたのだ。流言を危惧し、探索に乗り出した南町奉行所与力・青柳剣一郎だったが、密室の謎が立ち塞がる。そんな折、花嫁消失に加担したと思しき女の、喉を裂かれた亡骸が見つかり……。風烈廻り与力・青柳剣一郎シリーズ、威風堂々の第五十巻。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
花嫁が鬼に喰われた?
芥川の有名な話をもじった様な事件が起こる。
密室の部屋から忽然と消えた花嫁。
時を同じくして、22〜3才の職人風の男の遺体が
船に横たわり、蓆をかけられて大川に迷い込む。
なかなか事件が解決しない。
そして、有能な藩主として名高い隠居した友人からも
別口の謎の解明の依頼をされる。
またしても青柳の推理が冴える。
今回は事件解決の糸にもう一つの事件が絡む。
50巻目のますます冴える、青痣与力!大活躍。
なんでもできる有能な兄を羨んでいた
若い頃の青柳剣一郎は、
押し込み強盗に出くわし、半分やけで、
応援が来るまで待ちきれずに、事件現場に乗り込んだ。
その時に犯人から切られた頬の傷が青痣となり
青痣同心として有名に。
聡明で明るい妻のキャラクターも人気。
読めば読むほど魅力に惹かれるシリーズ。