あらすじ
長崎でOLをしている丸川頼子は、眼鏡橋そばで居酒屋を開いていた父親が亡くなり、お店を継ごうと決意するが、母親に反対されてしまう。そんな折、店の前で行き倒れになっている謎の男を発見した頼子は、男に食事をふるまう。すると、コータと名乗るその男は「君の料理に胃袋を掴まれた。もう一度、ここで店をやろう!」と、いきなり宣言してきて……。長崎の名物グルメてんこ盛りの、読めばお腹が空いてくる食べ物小説。
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Posted by ブクログ
実家を離れて長崎の大学に通っている娘のオススメ本。地元の方目線の長崎の町の描かれ方がとても興味深くて読みながら「長崎にまた行きたい♪」と何度も思った。それにしても。コータさんてホント素敵だわ^ ^
Posted by ブクログ
読みやすく面白かった。
長崎のご当地グルメや観光名所もたくさん散りばめられていて嬉しい。
新メニュー開発を試行錯誤しながら一歩一歩進んでいく様子がよかった。
作中の
「お腹が減っているから負の感情が沸き起こるのだ。『怒った時こそ美味い飯を食え!』ーこれが私の人生訓である。」
「美味しいもので胃が満たされていたら、大抵の不幸は吹き飛んでしまう。絶品グルメを目の前にして、怒り続けられる人間はそうそういない。」
には激しく同意!
Posted by ブクログ
長崎ならではのメニュー盛りだくさんで、読んでいて非常にお腹空きました。
最初は親に反対されていたお店だったけど、彼女の美味しい料理のお蔭か、コータさんが通い詰めた結果か、割と軌道に乗るのが早くて、その点は安心して読めました。
お店の営業的に危機になる部分がなかったので、カフェの雰囲気や美味しそうな料理にじっくり浸れる感じ。
お店の営業面よりは、主人公の頼ちゃんとコータさんの絆やコータさん自身の謎についての方に重きが置かれていたような気がします。
コータさん自身の謎は、読み手側にはある程度情報が開示されるので、推理は割と容易。
ただそれを一切知らない頼ちゃんとしては、急に彼が来なくなったら不安も覚えるだろうよという。
ただでさえ、その辺でぶっ倒れている人だから。
(再会時も結局倒れていた)
ベタな誤解もありつつ、最後はよりを戻せたようで何よりである。
頼ちゃんだけに(審議拒否)
長崎の魅力をぎゅっと詰め込んだほっこり物語。
読んでいて本当に非常にお腹が空く作品なので、ぜひ食べ物をお供に読むことをお勧めします。