あらすじ
どうすれば、なりたい自分になれるのか、潜在能力を引き出すことができるのか――。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする著者が、心理学者マズローが提唱した「ピーク体験」とチクセントミハイが述べた「フロー」について説明しながら、披露する。他にも、アイデアの出し方、チャレンジの方法、自己肯定感の高め方などを紹介。自分らしい人生を送るための指南書!
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Posted by ブクログ
余計なお世話かもしれないですが、書名の
「潜在力を引き出す”瞬間”をつかむ力」と
した方が良かったのでは?と思いました。
何となく、よくある「一瞬で◯◯」という
ような胡散くさい本と一緒にされてしまう
ような気がしてしまいました。
実際はさすが齋藤先生、共感できる内容で
す。
よく「フロー状態」という言葉があります。
ザックリ言うと「ノッている状態」です。
それはどんな状態の時に訪れてくるのでし
ょうか。
好きなことをしていれば時間を忘れてしま
うこともありますが、仕事でもあり得るの
です。
大谷翔平君の影響もあると思いますが、最
近は大きな夢を持って、そこに邁進するこ
とが自己実現というのが正しいあり方、と
思われている節があります。
しかしこれは大きな間違いと著者は言いま
す。
むしろ遠くにある夢ではなく、今ここにあ
る日常の中に特別な一瞬を見出すことこそ
自己実現の本当の意味と主張します。
ニーチェの「これが生きるということか。
よし、もう一度」、ですね。
日々、前のめりに生きていれば誰にでも掴
むことができるのです。そんなヒントを与
えてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
マズローやチクセントミハイの理論をベースにして、自分の能力を上げるために日常でできる工夫や視点を分かりやすく解説している。
フロー状態は簡単に体感できるものではないが、自分の殻を破ってみるチャレンジや、お笑い芸人の観察、あるものからクリエイティブするブリコラージュ感覚などは、比較的簡単に取り込める工夫。
本来は難解な理論を身近な例を交えて分かりやすく解説することに関して、やはり著者のスキルはとても高い。