あらすじ
儀式みたいにムダな会議。予防するより高額医療。宗教の不可思議…etc.人間はなぜ「不効率な行動」をするのか? 不効率な行動をするのは「脳のなかのゾウ=隠された動機」のせい。
人間は競争に勝つために、他人をあざむくだけでなく自分をもあざむく。しかも本人が意図しなくても、脳が勝手に理由づけをし、人を動かすのである。
AIと経済学の気鋭研究者が進化心理学からときあかす「戦略的不合理」の真相。
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Posted by ブクログ
非常に危険な書である。読むのをおすすめしない。
これを読むと,人間のあらゆる行動が「見せびらかし」だと思い冷めた目で見てしまう。
慈善行為も,芸術活動も,信仰も。
もちろん,わざわざ本のレビューを書き記すことも。
Posted by ブクログ
読み終ってみると自己欺瞞というよりは利己的な動機の本(原題どおり)。仮面剥し。
前半の総説みたいなのはあんまりオリジナルじゃないので退屈なところがある。後半の具体的事例はおもしろい。まあ観察と書き方で勝負っていうタイプ。笑い、会話、消費、芸術、慈善、教育、医療、宗教、政治。
Posted by ブクログ
脳は本質的に整合性を取るために嘘をつくものだという事であり、意識の上に浮かんでいる目的と、意識下にある本当の(?)目的とは違う事が多くあるということ。
効果の出ないが人気のある政策に金を注ぎ込んでいる余裕はない。エビデンスに基づいた政策を進めて欲しい。少子化は待ったなしだ。
Posted by ブクログ
人は人どうしで競争している。規範をつくり、執行することで協力しあう体制を生み出し、規範を守ることで各々が少量の利益を得ることができるようになった。しかし、規範を破るという不正を働くことで、少量を超える利益を得られるので一部のひとは不正を働く。それを防ぐために懲罰の仕組みができ、懲罰を回避するために自己欺瞞が採用された
…だいたいこんな感じでしょうか。ミラー先生の本(『恋人選びの心』、「消費資本主義!」)でいいかな、という感じでした。