あらすじ
カミソリ大臣と呼ばれた男
政府からの弾圧に耐え、外務大臣として日本を牽引した風雲児の後半生に迫る!
陸奥宗光は、政府の実権を握る薩長の藩閥勢力によって孤立し、政府転覆の意向を探知され禁獄されてしまうが、減等釈放を経て、欧州で憲法・政治を研究し、いざ政争へ挑む。
陸奥宗光の知られざる波瀾万丈の生涯と国家権力に対する叛骨精神……。
宗光はいかにして外務大臣として頭角を現し、近代日本を創りあげていったのか。
◎解説=東えりか
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Posted by ブクログ
大分前に読み終わっていたが書くの忘れてた。この明治維新から国が成っていく過程って、あまり詳細に理解することなく、日清日露戦争の戦勝に繋がっていき、軍国主義になって太平洋戦争に突入していってしまうバクっとした理解しかない。しかしながら明治維新から国が固まっていく過程の中で綱渡りな駆け引きや事件が沢山ある。もちろん西南戦争なんてのもそうなんだけど。そういう困難さが陸奥の生涯を通じて、やはり大変だったんだなという事が感じられる。陸奥も龍馬と出会い、伊藤博文との交友など、人との出会いの中で活躍の場を得ていく。個々の優秀な日本人が活躍して何とか国を作り上げていったんだなと。それが一度太平洋戦争でリセットされるけど、まあそれもまたしょうがない時代の流れだったんだろうな。しかし黒田清隆はひどいな。こんなのが総理大臣になってんだから最低だな。空気悪くなるよな。