【感想・ネタバレ】巡査さん、合唱コンテストに出るのレビュー

あらすじ

詩の朗読、ダンス、刺繍などのコンテストが行なわれるウェールズ伝統の芸術祭が近づいてきた。村の男たちは聖歌隊を組んで合唱コンテストに参加することに。もちろん、エヴァンも引きずり込まれていた。うまくはないけれど練習後のビールを楽しみに歌っていたところ、静養のために村にやってきた有名なオペラ歌手がメンバーに加わることになった。陽気で酒好きな彼は村じゅうから歓迎されたが、だんだんと困ったところが目立ちはじめる。練習に遅刻してきたり、聖歌隊の指揮者をからかってふざけたり、彼の滞在先からは昼も夜も大音量の歌声が聞こえてきたり……そしてついにコンテストの前日リハーサルに彼がやってこなくて!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の愛らしさに惹かれて手に取る。3巻から読んでしまったけど、なんとかなった。
ウエールズ地方の味がふんだんに出ていて嬉しくなる。
たまに登場するウエールズ語の挨拶も興味深い。本当にウエールズ語は英語とは違う。
作中で村の人が英語がわからない、とか、外から来た人たちがウエールズ語がわからない、というのも納得。
ケルト、ドルイドの色濃く残るウエールズが興味深く、特にアーサー王好きの自分には肉屋の『ガレス』氏にいちいち反応してしまう。(本当に端役だけど、苗字はみんなエヴァンズだけど)
のどかの田舎村+殺人で、まさにセントメアリーミード村のようなスランフェア村。噂話ばかりで住むのは大変そう。

謎解きは、まあまあなんですが、ラスト50ページほどの怪しいやつ→やっぱり違うの連続は、読んでいてとてもスリルがあって面白かった。二回くらいならともかく、こんなに怪しい人物が次々と表に出てはその予想が覆されるのは、いい意味で裏切られるかんじが続くので小気味いい。

最後に若干ネタバレで書きますが、登場人物一覧に、被害者の息子や娘やクリスティンやほかの怪しい人物がないのは勿体ないと思った。
名前が先に出て、正体があとでわかるキャラだから、読者へのネタバレを警戒しているんだろうけど、登場人物一覧にない人間が犯人ではないのを読者はわかっているわけで、ある意味、犯人ではないことが早くにわかってしまって残念だった。
例えば、クリスティン…エヴァンが湖で助けた人物
ジャスティン…クリスティンと繋がりのある謎の人物
くらいに書いておいたらいいのに、と思った。

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2020年08月16日

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