あらすじ
『ワイド! スクランブル』(テレビ朝日)に出演で、大反響!
明日死ぬとしたら、あなたは人生を後悔しない自信がありますか?
著者は医師として、これまでたくさんの死に直面してきました。
そんななかで、多くの人が死ぬときに
「もっとこうしておけばよかった」
「なんでやっておかなかったんだろう」
といった後悔を口にするというのです。
人はいつ死ぬかわかりません。
もしかしたら明日、
いや
今日死んでしまうかもしれないのです。
そのときに後悔をしてももう手遅れです。
だからこそ、生きているいま、
やるべきことをやらないといけない。
この本では、
人が死ぬときに後悔することを34のリストにして紹介しています。
リスト1 「なぜ生きたいのか」を真剣に考えてこなかった
リスト5 生きているうちに「ごめんなさい」と言えなかった
リスト10 人に言えない悩みを引きずってしまった
リスト13 病気のせいで夢をあきらめてしまった
リスト15 途中で病院を替えることを躊躇してしまった
リスト16 セカンドオピニオンを聞かなかった
リスト18 健康診断で病気にされた
リスト21 延命治療を受けてしまった
リスト23 家族に無理やり入院させられてしまった
リスト31 「愛している」と言えなかった
リスト33 エンディングノートをつけておかなかった
などなど。
読んだ方からは
「やりたいことをいますぐやろうと強く思った」
「大切な人に、ちゃんと言葉で思いを伝えようと思う」
「ひとつひとつ、すごく考えさせられた」
「親にお礼を言いたくなった」
など、反響が届いています。
読めば、
いま自分がやることが見える。
生き方が変わる。
この本は、
人生を満足して生きるための指南書です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かったです。健康に不安を感じている方は、特に興味深く読めるかと思います。ちょっと考えてみれば当たり前のことが書いてありますが、だからこそ励まされました。こういったタイトルの本にありがちな精神論だけではなくて、どうしたらよりよい死を迎えられるか、いたって現実的な話が多く、興味深く読めました。
反対に、精神的な「癒し」を求めている方にはおすすめできません。
働き盛りの男性に、ぜひ読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
チェック項目9箇所。病気は自分がつくっているというのが私の持論です、病気になってしまった人には、必ず原因があります、とくに生活習慣病やがんなどは、生活習慣の乱れや、考え方、生き方が原因になっていると考えています。ほとんどの患者さんが、「病院に行けばなんとかしてもらえる」と思っています、でも本当は、医者はあなたの病気を治すことはできません。「病院で精密検査を受ければ、病気の原因なんてすぐにわかる」というのは、残念ながら錯覚です、根本的な原因が解明されている病気はほとんどなく、検査をしてわかるのは病気の症状を引き起こしている直接原因くらいなのです。本書では、来るべき死を他人事ではなく、自分にも必ず訪れる人生の義務のようなものととらえ、まだ元気なうちに死について考えていただくために、私が今まで医療に従事するなかで見聞きしてきたことを、エピソードを交えてご紹介していきます。私がこの本を書いたのは、今生きている人たちが後悔なく生きるにはどうしたらいいか、そのヒントを提示するためです。病気が悪くなるか、よくなるかは、その人の考え方や態度次第です、病気に気持ちが負けて、よくなろうという意欲を失くしてしまえば快方に向かうことはありません、患者さん自身がよくなろうと思わなければ、よくはならないのです。「冷え」の原因はストレスです、ストレスを受けると交感神経が優位になり、交感神経の末端からノルアドレナリンが分泌されます、そうすると、副腎皮質からステロイドホルモンが分泌され、血小板が集まって血液が固まるのを促進します。リハビリをしなかったことを後悔して亡くなっていく方は少なくありません、日本人はどうしてこんなに依存心が強くなってしまったのでしょうか、誰かが何かをしてくれる、そういう考えを正さないと、病気は治るはずがありません。現代の医療は、総じて裁判沙汰にならないための医療だと言われています、つまり、仮に誤診によって万が一のことがあった場合に、医者が患者に訴えられても訴訟に負けないように、ということが頭の片隅にある医療(エクスキューズ医療)なのです。
Posted by ブクログ
『医師が教える 人が死ぬとき後悔する34のリスト』 川嶋朗
入院中に、病院においてあった為、読むことにした。人生訓的な本かと思いきや、医師である川嶋氏がハーバード大学医学部を卒業した上で、出したご自身の統合医療に関する熱意を本にしたもので、医学的な主張が多い。西洋医学は、症状の直接原因を突き止めることが出来るが、それがなぜ生じているのかはわからない。それゆえ、症状の直接原因を抑える対症療法が西洋医学の限界であると主張する。
例にすると、下痢の直接原因は炎症ということは検査でわかるが、なぜ炎症があるのかということは高度な病になるとわからない。西洋医学では抗炎症薬で炎症を抑え、下痢を抑えることができるが、そもそもなぜ炎症が起きたのかはわからない。
こうした中で、筆者は東洋的な身心一元論のエキスを入れた統合医療を推進する。まず、病になった理由は、がんであれ必ずあるとし、その原因を、身体的なものだけに求めず、ストレスや心の状態なども含めて総合的になくしていくように努めるものである。病になった生活習慣やストレスのたまる物事のとらえ方などを根本的に直すことで、病にならない身体になる。身体は想像以上にブラックボックスであり、未だ医学的には証明されていない現象も起こる。精神的なしこりをなくせばがんが消えたなどの不思議な現象もあり、身心一元的に治療を行うことやアドバイスをして気分を変えるというアプローチへの一定の理解も求める。
なお、エンディングノートや、生きる意味、人生の目標、そして、ひいてはどう死にたいかなどをしっかりと考えることで、クオリティ・オブ・デス(QOD)の向上を提唱する。
今回、自分が大腸炎で入院したことは、身心共に身から出た錆であると痛感した。自分が死ぬとき、何をしたいのかなどを明確に考えておくこと、そして、病気に至った精神的な面でも修復するためになにが必要なのかを追求したい。ひとまず40歳までのライフプランを建てることが出来たことはこの入院の大きな収穫であったであろう。
Posted by ブクログ
統合医療(西洋医学、東洋医学の区別患者さんに最も適した方法を教えてくれる医療)の先生が接してきた、多くの患者さんが健康に関して人生の最後に後悔していることを求めてくれた本です。
① 病気は自分が作っている→病気になってしまったのには必ず原因がある。その原因を特定して改善しない限り良くはならない(暴飲暴食、生活習慣、運動不足、ストレス)
② 「なぜ自分は生きたいのか」を真剣に考える→「今自分が死んで困ること」が生きる理由となる。
③ ストレスの多い人生だったことを後悔している。体と心は連動している。体だけ見ていては根本的な解決にならない。
人を恨み続けるのも凄いストレス。心と体を傷つけてしまう。
④ 乱れた生活習慣だったことを後悔している。
何に対しても「楽をしよう」とする。病気になっても医者から「魔法の薬」をもらえると期待してしまう。
⑤ 低体温をそのままにしたことを後悔している。
免疫力を下げてしまう。「冷えの原因」も結局のところストレスによることが大きい。
⑥ 夜型の生活を続けたことを後悔している。理想は22時までに寝る。
⑦ 途中で病院を変えることに躊躇してしまったことを後悔している。
かかっている医者への遠慮と、他の病院へ移ることの罪悪感から行動に移せない人が多い。
⑧ 延命治療を望んでいるかを伝えていなかったことに後悔している。
元気なうちに家族に伝えておく必要がある。「エンディングシート(医療処置意思確認表)」を作成する。
⑨ 「愛している」と言わなかったことを後悔している。
子供の変化に気づいて、いじめからの「逃げ場」を作ってあげるのが親の役割。
⑩ かっこいい生き方をした人は、最期もかっこいい死に方をする。そのためには定期的に話す機会を作る。
Posted by ブクログ
医者まかせの治療、セカンドオピニオンを受けなかった、主治医に遠慮をして転院をいいだせなかった、など主体的に医療にかかわっていないこと、そして、家族にありがとうを伝えていなかったなどその人の生き様などが後悔するポイントなのだなと感じた。
Posted by ブクログ
うーん。健康習慣をあまり気にしなければよかったと言っていた爺さんとか、どうせならドーナツ食べたかったと言った父とか、やれやれと言った祖母さんとはずいぶん違うなあ。でも、ともかくもリビングウイルを書くことにしましたよ。
Posted by ブクログ
「冷えとり」と「統合医療」で有名な川嶋先生の死を前に、人が後悔することをまとめた一冊。
タイトル的にはネガティブなイメージがあるが、実は、人生を前向きに生きるために、何を考えて、病気や医療と付き合うかを、語りかけてくれています。
医者は、神様ではなく、結局、病に向き合うのは、本人自身でしかない!というのも納得。医者任せにしがちな傾向への警鐘でもあり、自らがエンディングを迎える際に、何を残る者たちに残し、伝えていくのか、という誰にも避けられない未来を意識しながら、準備することの重要性を理解できました。