【感想・ネタバレ】正しいものを正しくつくる-プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先についてのレビュー

あらすじ

従来のソフトウェア開発とは、「既に正解があり、記述された正解をそのまま形にする」というものづくりであり、いかに効率よく作るかという観点が主眼でした。そのため、正解の見えないなかで手探りで進んでいくことが必要となる不確実性の高い現代においては、うまく噛み合わない状況になっている開発現場も少なくありません。

本書では、共創を実現する具体的な手段としてのアジャイル開発を下敷きに、これからのソフトウェア開発/デジタルプロダクトづくりに、作り手(エンジニア、開発者、デザイナーなど)と、それを必要とする人(クライアント)がどのように臨むべきなのか、その考え方と行い方を具体的に提示する一冊です。

「正しいものを正しく作る(著者の掲げる理念)」とは、すなわち「正しくないものを作らない」戦略をとることであり、そのためには粘り強く「正しく作れているか?」と問いに置き換えながら探索的に作っていく必要があります。問いを立て、仮説を立て、チームととともに越境しながら前進していく。本書はそのための力強い手引きとなるでしょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ


目次
・アジャイルとは
・なぜアジャイルが生まれた?
・アジャイルの2つの要素
・クイックに開発するための開発組織
・開発組織の2つの壁
・仮説検証で重要な3つのこと
・多様性と共創

・アジャイルとは?
正しいっぽいプロダクトを小さく素早く走りながら作っていくこと

・なぜ生まれた?
➀課題が複雑で正しいプロダクトがなにかわからなきなってきたから
➁チームの役割も多様になったから

・アジャイル開発の2つの要素
➀クイックに動く開発組織
➁仮説検証

・クイックに開発するための開発組織
クイックに開発するために、
-開発のルール
-開発フロー
-スプリント(なに作る)
-機能ゴール
-定期的な開発フロー/組織KPT
の設定、実行が必要

・開発組織の2つの壁
➀アジャイル形式を実践できない
これは実践知になるまでPDCA回すのみ

➁開発側とプロダクトオーナーの言語の壁
これはBiz側がんばろう、あと専門用語ダメ

・仮説検証で大切な3つのこと
➀基準/組織・事業・プロダクトの目的設定/共有
➁正しくないこと(やらないこと)の設定/共有
③目的→機能→手段の順番での検証
(コード書く前に声聞いてPDCA回せ)

・多様性と共創
多様なメンバーの力で、多様な視点(上下、左右)から、問いに向き合う。

ユーザーをも巻き込んで、共創していく。

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2021年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み物的な側面が強いので万人にはオススメできないけど、正しいものを正しくつくるとはどういうことなのか、つまり正しくないものを作らないことが結果的にそれにつながる、ということが新たな発見として感じられたのでよかった。
正しいもの、正しくないものを見つけるために必要な活動をしていこう、と思った。

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2021年11月03日

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