【感想・ネタバレ】「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど“数学バカ”が国難を救うかのレビュー

あらすじ

いまからでも遅くない? あなたも「神童」になり、「数学バカ」「理系バカ」になれる!?

小学・中学・高校時代、教科書をもらった初日にその内容を全て理解できた――そう豪語する「神童」だった著者による画期的なAI型知的生 活実践記です。
激烈な競争社会を生き抜くためのノウハウも満載。そして、「専門バカ」と言われるような人材こそが、明日の日本の国難を救うと結語。渡部昇一さんの『知的生活の方法』とは一味違った新しい知的生活の方法も提唱。そのポイントは「数学バカ」になれるかなれないか――です。そのためには…どうすべきか?

先ず、「新聞・テレビ」に不要に接しないこと! そして、この本に書かれている「AI型知的生活」を実践してみては。そうすれば、読者のみなさんは「文系バカ」にならず「数学バカ」や、なんらかの「専門バカ」となり、官界やマスコミや会社や地域社会で注目され活躍の場を得て、日本を救うことができるかも……。
いまからでも遅くありません。会社を定年で辞めたあと、海外の大学に留学して博士号を取る人もいます。なせばなるのです! !

それにつけても、ひっかかったのかどうかは別にしてセクハラ騒動を巻き起こすような「何の専門性もない」財務官僚の多くは「ただのバカ」。そして、モリ・カケ報道など、些細な問題を追及する記事ばかりを書いている「文系のマスコミ記者」こそ「本当のバカ」。その点、著者のような「数学バカ」は「専門バカ」とバカにされがちですが、そういう「専門バカ」こそが、日本の国難を救うのです。日本のために役立つ「専門バカ」はどんなバカなのか、本書を読んで読者のみなさんも是非考えてみてください。

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AIその他

一部ご紹介します。
・AIは、人間が作ったプログラム。プログラムを書く人が、人の役に立つプログラムを入れておけば、人間の役に立つロボットができる。逆に人類を滅亡させるプログラムを入れておけば、ロボットはその指示通りに動く。
・進化できるプログラムにせよ、どこまでプログラムを書かせるかを決める(限界を設定する)のは人間だ。
・コンピュータの持ち味である計算能力を活かしやすいのは、定型的な作業だ。
・弁護士に代表される士業は、難しい国家試験を受けて合格しないとなれない。それ故、専門職のように思われているが、やっている仕事の多くは定型的な業務だ。
・弁護士は依頼者から、「これは法律的にどうなのか」と聞かれる。弁護士は法律知識をもとに、過去の判例を調べたりして助言する。
・人間には、過去の全ての判例を調べることは難しい。時間的にも、能力的にもまず無理だ。しかし、AIなら簡単な作業だ。大量の判例データベースから、似たような判例を探し出してきて、分析して、法的な対応策を提示できる。AIなら、それを僅かな時間でやってしまう。
・裁判官の仕事もかなりAIで代行できる。殆どの裁判は、過去の判例に基づいてやっているから、AIでおよそのことは判断できる。有罪か無罪か、どの程度の量刑にするかは、AIの方が恣意や忖度を挟まずに公平に結論を出してくれる。AIの結論をそのまま採用するかはともかく、裁判官の業務のうち、多くはAIでできる。
・銀行の融資業務はAIでできる。「人を見て貸す」ことなどしていないからだ。データに基づいて返済確率が計算されて、融資を行うか決まるからだ。
・公務員の仕事は、「法律に基づく業務を執行する」ものだ。それ故プログラム化しやすい。AIの方が、恣意的な要素を入れずに誰に対しても同じ計算をするので、人間がやるよりも公平になる。役所の許認可も然り。
・現代では、情報を求める人は、直接、官公庁や外国の情報ソースにアクセスできる。メディアが間に入る必要性は薄れている。
・ブロックチェーンは、取引台帳がたくさんのコンピュータに分散されている仕組み。多数のコンピュータに分散されて、保存されているため、データが無くなることはない。データは暗号化されており、分散された台帳を見ても、個人情報は分からない。役所の台帳に使えば、間違いが少なく、コストも安上がり。

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2022年09月30日

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