あらすじ
転落死した社長令嬢の部屋から赤いハイヒールが消えたのはなぜ? サークル一の美人女子大生が死に際にVサインを残したわけは? 独居老人の最期を見ていた鸚鵡が命を狙われる理由とは? 海の家で出会った女性をイケメン英会話講師が捜すわけとは? 愛と推理とガールズトークあふれる<生野エルザ探偵事務所>は、今日もなんとか(?)営業中!
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Posted by ブクログ
おんな二人の 掛け合いが 最高だった。
前回までの 2冊は。
今回は 期待外れでした。
しかし 白い仔猫 登場で まあ 良しとしますか。
次回作に 期待します。
Posted by ブクログ
続編が出たということは、このコンビに、それなりに需要があるのだろうか。平塚おんな探偵の事件簿シリーズの第3作を、書店で見かけた。いつも文句を言いつつも、つい手に取ってしまう、東川篤哉作品なのであった。
ガールズコンビが主役で、舞台が平塚とピンポイントである点が、このシリーズの個性なのだろう。ガールズコンビは意外と例が少ない気はする。しかし、平塚が舞台である点は、もはやどうでもよくなっているような…。
第一話「失われた靴を求めて」。そういううるさい人がいることは聞いたことがあるから、とっかかりとしてはいい。しかし、犯人を追い込む材料としては、弱すぎる。何とでも言い逃れができただろう。何より、やり方が危険すぎる。
第二話「密室から逃げてきた男」。一応、密室ものとダイイング・メッセージものの融合。苦しいトリックではあるが、なるほどとは思う。しかし、ダイイング・メッセージの方が、かなりこじつけくさい。若い世代は知らないだろうなあ。
第三話「おしゃべり鸚鵡を追いかけて」。タイトル通りの依頼内容だが、2人の無鉄砲さが裏目に出てしまった話。現実の犯罪とは、杜撰で偶発的である。ある意味、既存のミステリーに対するアンチテーゼと思えなくもない。
第四話「あの夏の面影」。酷い目に遭った後に、また面倒な依頼を受けた2人。見事解決したはずだが、実は…。未解決事件との絡みがやや強引だが、罪を犯した後ろめたさは、簡単には消えないということか。キーワードは、最後まで「女心」だったとだけ書いておこう。
このシリーズに限らないが、やっぱり推理の部分が弱い。それは読む前からわかっていたし、じゃあ何で読むんだよと言われると返す言葉もないが、東川作品に期待する気持ちが、まだ残っているから手に取るのだと思う。
長編を出すのは難しいとしても、長編で見せてくれた「ガチ」さを、短編でも見せてほしい。ガチすぎると売れないのかもしれないけれども。