あらすじ
その顔を見た者はいない――。一家皆殺しの残忍な押込みを働く『鬼夜叉』一味の犯行を阻止した風烈廻り与力青柳剣一郎。だが、恨みを抱いた一味が放った凄腕の刺客から不意の襲撃を受ける! 剣一郎のおかげで難を逃れた木綿問屋『戸倉屋』も、悪所通いにより勘当された長男浪太郎に言葉巧みに近付く輩が…。『鬼夜叉』と剣一郎の、父と子の、因縁が絡む戦いの行方は!?
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Posted by ブクログ
木綿問屋の戸倉屋付近で、風の強い日に火の用心に歩く、鳶のグループに2度会う。始めに見かけた二人組は、後から来た四人を見かけると逃げるような動きを見せた。青柳は動きに疑問を持ち、押し込みを防いだ。
その戸倉屋には悪所にかよう長男、浪太郎と、なんでもこなす浪次郎がいた。
店から金を持ち出し吉原に通うも、その相手は男に貢いでいた。とうとう勘当か?というところで、
遊女の間夫が殺される。
浪太郎を巻き込み、戸倉屋へ再び狙いを定めた鬼夜叉組。
青柳は多恵の弟が病で早逝するのをたまらない様子で見守るのだった。
青柳の周りの人々の心も描ききり、次男に嫉妬する長男の心も描ききり、実に深いストーリーになっています。