あらすじ
蝋燭を手に二階家に立て籠もった男。周囲の住人は火事を恐れて騒然となった。しかし平井大二郎と名乗る旗本が、隙を衝いて男を袈裟懸けに斬り捨て、騒ぎは落着する。平井は一躍英雄と称えられるが、一部始終を目撃した青柳剣一郎は、平井の挙動に言いしれぬ不気味さを覚えていた。探索の末、炙り出された騒ぎの真相と平井の過去。剣一郎は罪なき人々を救えるか!?
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Posted by ブクログ
16作目。相変わらずクソ野郎の長谷川内与力の嫌がらせにも屈せず、調べを続けるが、結局は事後処理しかできない。でも、いいんじゃない。周りに迷惑かけなければ・・・
Posted by ブクログ
酒癖が悪く女房に逃げられた男が強風の夜、蝋燭を持ち立て籠った。そこへ元妻が説得に現れたのだが、近所に住む旗本次男が屋根伝いに忍び袈裟懸けに切り捨てた。
その男の恍惚とした表情に嫌悪を感じた剣一郎。
事件の背景を探るのだが、隠されたような背景がなかった。
剣一郎の苦悩が時間軸で変わっていくのが興味深い。
その旗本の次男は他にも理不尽な行動で、婦女暴行、揺りたかり、人を貶めるなどさまざまな悪行をおこなっていた。
一時は死んでしまうと思った残された家族、許嫁がある男の提案で敵討ちを計画する。
なみだなくては読み終えなかった物語。