あらすじ
横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見つけ出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、秘密の失恋相手……。教室では毎日、少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作!
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Posted by ブクログ
もうね、大好きなのこのシリーズが。
碓井優佳は嫌いだけど。いつかぎゃふんと言ってほしい。
血も涙もないサイコパス碓氷優佳の高校時代の話。
かわいい女子高生たちが、年相応に悩みながらも楽しく生きている様子がわかる短編集。
その中で一人おかしい人間。
読者側としては、優佳は冷たい女だってわかってるから最初のほうはあれ?人間生活にちゃんととけこめてた?と思うけどラストまで向けての親友の独白でうあああとなる。
すべて知っていて、それでも何もしない人のほうが悪いと思うよね。
こんな女に捕まった伏見さんかわいそう、と思うけど、
これも予定調和だったらどないしよう。一途な執念が実を結んだというか。
やっぱしこのシリーズは大好き。
ひなさまに幸せになってほしいな。
Posted by ブクログ
上杉小春の視点で、親友の碓氷優佳との高校生活3年間を描いた短編集。最後の「優佳と、わたしの未来」で、小春は優佳の本質に気づき、親友だと思っていた少女の名前を呼ぶ。そして、最後の一行が、別れを暗示する終わり方になっており、できれば小春は優佳の本質に気づかないまま、ずっと親友のままでいてほしかったなと切ない気持ちになった。
Posted by ブクログ
前3作品には探偵として登場した碓氷優佳の高校時代の3年間を描いた短編集。人が死ぬと言うことでは無いが、クラスメイトに起きる日常の謎を明らかにしていく物語。今回の語り部は彼女の同級生・上杉小春であり彼女の視点からみた碓氷優佳を中心に描かれていく。そして今回も怖いぐらいに碓氷優佳は謎を解いていき、それによってクラスメイト達の心を救っていくところがとても優しい人だと思っていたが、最後のパートでそれが一気に覆されていく。それは、人には興味が無く自分のためだけに解いているのでは無いか(しかもその部分は不透明なまま終わる)というところであり、前作3作品につながる碓氷優佳の冷たい部分につながっている所に恐ろしさも感じた。
碓氷優佳の本性は、他人に無関心な氷の魔女なのかそれとも...その人の本性は過去を見ていても分からない、なぜならそれは本人にしか分からないのだから。
最後にこの作品をアニメ化したときの声優陣を自分なりのキャスティングにしたので読むときの参考にしてください。
碓氷優佳:沢城みゆき
上杉小春:花澤香菜
東海林奈美絵:直田姫菜
岬ひなの:佐倉綾音
平塚真菜:早見沙織
堀口久美:東山奈央
柿本千早:内田真礼
佐々温子:日笠陽子
Posted by ブクログ
2018年16冊目。
碓氷優佳シリーズ4冊目。
これまでの碓氷優佳シリーズを読んできてたから、「へぇ、この子友達とかフツーにいて、女子高生っぽい感じだったんだ・・」とか最初は意外だった。でもよくよく考えてみれば片鱗は見えてたね(;^_^A
やっぱりブレーキ効かない車に乗り込むのを止めない女だよ、彼女は。
今までが全て長編だったけど、短編もアリだね。読みやすくてあっという間でした。