あらすじ
高校の体育祭で西崎は堅物だと思っていた長野の走りに視線を奪われた。遊びで長野を落とそうとするがセオリー通りにいかない長野に西崎は次第に本気になる。何とか落としたが今度は鬱陶しくなりすぐに振ってしまった。卒業後、何でも手にいれてきた西崎の人生は一変する。孤独になり薬にも手を出した西崎は極道に命を狙われる。助かるには弁護士になった長野からあるデータを手に入れなければならず……! 立場が変わった二人の愛の行方は…。
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ドクズ!! 1000%
金持ちボンボンの付け上がりクズが健やかに育ち、落ちぶれてジャンキーに。色々あってお家も家族も転落、ヤクザ案件に引っ掛かり追い詰められていきます。
クズエキスを煎じて煮詰めて濃縮しまくった受けのthe クズ具合や暴力描写は容赦なし!読み始めて1/3程で「これ、改心しないパターンな」と笑ってしまいました。
そんなクズちゃんよりも、読み進めるときに何より心おれそうになったのは、弄ばれる攻めの境遇…これまたthe ド定番な不憫な家庭環境と苦労人具合に「もう止めてあげてぇ~」と誠実な人柄も相まって涙しそうになりますが、やっと掴んだ生活の先でクズ受けと関わっていくことに……
いっそのことサイコパス攻めにでもなってくれたらスカッとしましたが、ピュアピュアなままストーリーは終盤へ……
糖度0、胸くそ悪さ1000%、一級品のクズを読みたい方ぜひどうぞ!
救いがない。
木原さんの後味の悪い、苦い様な辛い様なものを大量に食べた感覚…めっちゃ好きなんだよなぁ。
希望に見せかけて絶望に落ちて落ちて救いがない感じ。なんでそんなふうに終わらせられるんだよーっていつも思う。
Posted by ブクログ
クズ受です。クズは容赦ないクズなんでそれ相当の報いを受けるんだけどそれで会心しないところがさすが木原さんです(笑)西崎の陥った状況はかなり酷くてどん底なんだけど如何せん性格が悪い為同情の余地がない。それでもまだ可愛げがあると思ってしまうのは木原さんキャラの免疫がつき過ぎたのでしょうか(笑)なんにせよ二人が一軒家でラブラブになるには一山も二山も超えなければならないと思うので気長に薄い本を読んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
木原節全開、てところでしょうか。
真面目攻め×クズ受け。
クズはどうしようもないクズで自己中で
それを突き放せない真面目くん。
いや、結末はどうなんだかな、と思わせていたんだけれども
あとがきでやっぱなーそうだよなーと。
個人的にはもうそこでぶっちぎっちゃえよと思うんだけど
そうさせないのがきっと作者の愛というか。
ないわー、と思うのは私の個人的な感情。
こんなクズはやめとけ、というのは
BL的にはダメなんでしょうね。
クズでも、好き。
悪くはないけど、「ないわー」と呟く。
この作家さんの得意なキャラ作りで
久しぶりだなぁと思っていたら
案の定昔の作品だったようです。
道理でクズっぷりがこの作家らしい作り方。
悪く言えば新鮮味がない。
嫌いじゃないけど、違った作品も読んでみたいなーと
欲を言ってみます。
それでも☆は5個。
久々に木原音瀬らしい一冊を読んだ気がしたので。
Posted by ブクログ
「COLD HEART in NEWYORK 」以来、久々の新刊は97年小説ビーボーイ掲載作品に加筆修正した旧作品の改稿版。
10年前のBLとしてはありえないほど型破りな糖分ゼロの内容で、当時どう評価されたのか非常に気になるところです。
性格が良いとはお世辞にも言えない受が登場します。西崎というこの人物は、周囲を見下し見栄っ張りで高校時代は伯父のおかげで羽振りの良い生活を送っていたのですが、その後伯父の死により底辺生活へと転落。
しかし、自己中な上にプライドだけは底辺でも異常に高いままで、それがその後の負の連鎖への引き金となっています。
ストーリーがこの性悪な西崎視点で進行しているので、一読者として冷静に読み進もうと思ってもどんどん感情的になってしまうというか、フィクションだとわかっているのに西崎に対してどうにも腹立たしくなってしまいます。
思わず話にのめり込ませる上手さという点では、木原センセは天才的。
ほんとに最悪最低で好きになれそうにもない西崎なのに、気づいたらどうなるのか?どうするのか?と心配で心配でw
固唾をのんで見守ってました。
それに対して西崎の自己中な考えに最初から最後まで振り回されっぱなしだった長野の気持ちは、数少ない彼の言葉から読み取るしかありません。
でも、長野はそのまんまですよね。
西崎みたいに話すことと腹の中が大違いな人間ではないです。苦労して真面目に生きてきた不器用さがにじみ出ています。
長野の魅力を、実はとても良くわかってる西崎なのではと思ったりしました。
長野に魅かれていると素直に認めるのは、西崎の薄っぺらいプライドが許さなかったのかも。
長野に一言でも弱音本音を吐いていれば、愛も人生も違った形になっていたのではないかと思います。
この二人にハピエンはありえないような…
長野はもっと良い人見つけた方がいいですww
でも、あとがきに「都心の一軒家で…」とあったので、「COLD HEART」以上に手間ひまかかりそうだけど、最後はラブラブになれるのかなとすごく妄想してしまいました。
大体、長野は西崎の想いを本気と信じてくれないでしょうね。それに西崎働かなさそうだし…!
クズをやめることができるのかという疑問もありますね。想像できない…
二人のその後がめちゃくちゃ気になります。
どうやって二人が両想いになるのかという謎!ぜひ続きプリーズです。
小賢しく世渡り上手だけど打たれ弱いから他人の悪口に傷つく。
心の声を体現して生きたらまた違った人生があったかもしれないのに。
それに母や兄のことを強く後悔しているのになぜ同じことを繰り返すのだろう。
胸糞悪い
クズがクズすぎて胸糞悪い。色んな経過で多少は改心するのかと思いきや、つかの間の心地良さに甘えては何度も同じ過ちを繰り返す。
なんの救いもないのに、途中でやめることもできず、ただ物語を眺めるしかない……という感じでした。
きちんと生きていこう、と思った。
クズっぷりが凄い!
西崎のクズっぷり!
凄すぎて笑ってしまいました。
どんどん救いようのない状況を西崎自ら作っているのだから自業自得だな。
最後の最後に反省すれば、救われるのかな?
若干、消化不良気味です。
Posted by ブクログ
FRAGILEに続き、私は一体何を読んでるんだ?って感じでした(笑)
幸せいっぱいのクズがどんどん最底辺まで不幸になっていくお話。
同情の余地のないクズとゆうかアホさ加減に最初はうんざりなんですが、転落人生ぶりが凄すぎてちょっと哀れになります。
主人公は根は素直なぼっちゃんなんだと思うんですけどね。アホすぎて救いがない。
でもほんのり萌えはあります。
こんなに主人公に好感が持てないのに、おもしろい!ってどんどん読ませる木原先生、凄すぎです。
アンハッピーエンドとゆうより途中でいったん筆をおいた感じがします。
どうやら同人誌ではハッピーエンドに落ち着いているようなので、是非とも書籍化希望です!!すごく読みたい!!
Posted by ブクログ
ものすごく疲れる。
金で全て解決しクズの極みだった主人公の転落人生…
最初3分の1ぐらいは高校時代の話。ここが一番胸糞だったかもしれない。主人公は何一つ努力してないし、伯父の金で好き勝手遊ぶ、ゲームとして攻めと付き合い、そして勝手に嫌になり終いには攻めの家庭についてバラす。冒頭からクズの極みすぎてすごい…
でもここまでクズにしてくれると逆に読みやすいというか、変に同情しなかった。こういうことあるよね〜っていう共感もない。ただただ読んでいるという感じだった。
大人になってからもこれまたクズでクズですごいけど……
主人公は大体ボッコボコにされてるし怪我しまくり精神やられまくりでズッタズタなんだけど、読んでて「クズがざまあみろ!」という気分にもならない。可哀想!という気分でもない。なんだろうな…怖いだろうな…痛いだろうなそりゃあ…という冷静な気分で読んだ…
攻めがなぜここまで優しいのかが理解できなかった。そりゃあ惚れた弱み?的なことはあるだろうけど、それにしたって優しすぎないか…主人公があまりにクズすぎるから「怒っていいんじゃない!?!?」と何度思ったかわからない。無粋な話だけど。
ラスト、攻めが警察と組んでて、主人公が山に運ばれる時に警察が突入してくるとかかと思ってたから、まさかの事故でびっくりした。そ、そんな偶然……いきなり……
もしこれで仲直りハッピーエンド〜〜だったら萎えてただろうなあ。最後主人公がめちゃくちゃ惨めで、ああそうあるべきだよと思った、ので、なんか自分の嫌なところ気づかされた感がある。攻めが本当に可哀想……いいのかこれで……
最後、主人公が自殺して終わるのかなーとも思ってたけど、こっちのほうが救いがなくていいのかもしれない。いいって何がいいんだろう。
あとがきが予想をはるかに超えてからからとラフな感じだったので笑ってしまった。この話……萌えを詰め込んだ結果だったのか……萌えってほんと人それぞれだな……
そしてこの後どんな紆余曲折を経て二人静かに同棲するオチになるんだ…ちょっと一回生まれ変わらないと無理じゃないか……笑
なんだろう、読後の達成感とかが全くなかった……不幸な受けは好きなんだけど、クズがフルボッコされて喜べるタイプじゃなかったから、なんか複雑な気分だった……