あらすじ
「この番組が終わったら死のうと思います」深夜の人気ラジオ番組に一通のメールが届いた。ディレクターの安岡は自殺を止めるよう呼びかけたいと主張するが、周囲は大反対、番組は始まってしまう。ところがパーソナリティのカリスマ芸人・奥田が、突然メールの送信者を挑発、緊張が走り…。番組終了まで二時間。リスナーの命は? 著者渾身のタイムリミット・サスペンス。
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Posted by ブクログ
感だけで見ず知らずの人間を救おうと全力を尽くす人たちに胸が熱くなった
ラジオ番組を作る現場の人たちの想いも熱かった
仲間のために集まるリスナーたちも熱かった
最後までドキドキしっぱなしだった
五十嵐貴久さんの作品はリカシリーズしか読んだことがなかったので最後まで不安で不安で…
読んでよかった
Posted by ブクログ
同作者の「リカ」で気持ち悪くなるほどの戦慄を覚えさせられた記憶があり、スリリングな展開が期待できるかなーと思って手に取ってみたのですが、期待通りの内容でかなり満足。
リスナーの自殺予告が届いたとある深夜ラジオ番組。その関係者たちがそのリスナーを捜し出すと言うシチュエーションが、非常事態な上に時間制限もあり、とてもとても絶望的な状況。そんな状況からパーソナリティを“動かし”、リスナーたちを動かし、さらにはまさかの時間延長策を用いて自殺志願者を捜し出す流れは、途中やや都合よさを感じさせられるも、終止「どうすんの?」と先の展開を気にさせられてほぼ一気読みでした。
加えて、番組関係者のラジオに対する意気込みに超共感。辻村深月のチヨダ・コーキにも通じるエンタメ業界に関わるものとしての心構えや、お客様であるリスナーに対する気持ち。そして番組に対する思いには、襟元を正さねばと思わされました。
Posted by ブクログ
オールナイトニッポン深夜1時からからの枠を担当する人気芸人、そのディレクターの物語。
番組に自殺予告メールが届く。
放送を楽しみに生きてきたが、今日の放送後に自殺するというメッセージ。
イタズラか本当か分からない中、自子を自殺で失ったディレクターが捜索に奔走する。
正直好きなジャンルではなかったが面白かった!
章が小分けにされていて読みやすい。
引き込まれるように一気見してしまった。
どんでん返しとかはないよ。
Posted by ブクログ
五十嵐貴久に初挑戦。全く知らない作家さんであったが、書店で大々的に平積みされていて・・・帯のポップに惹かれて衝動買い。
うん、おもしろかった。
ラジオには全く興味が無く、深夜放送の聴取とは縁の無い生活を送ってきたが・・・、高校時代、友人が『オールナイトニッポン』に夢中になっていたのを思い出した。
前半は(基本的には全体を通して、であるが)状況説明の言い回しがくどくて、少々辟易していたが・・・。
“番組”が始まると同時に物語は一気に加速。刻一刻と迫る“リミット”まで突っ走る登場人物たちの動きは絶妙なスピード感で、後ろ3分の2はほとんど一気読み。今までにはちょっと、ありそうでいてでも出会って無かった“新しさ”を感じた。
五十嵐貴久の、他の作品も読みたくなった。
★4つ、8ポイント半。
2013.02.20.了。
・・・・コメディアン奥田(パセリセロリ)には、モデルがいるのだろうか?
深夜ラジオにもお笑い芸人にも特に強い興味は無いのだが、思い浮かんだのは、石橋(とんねるず)の業界での“ポジション”と、松本(ダウンタウン)の“キャラ”、木梨(とんねるず)の“ビジュアル”だった。
・・・他の読者はどう感じたのだろうかと、気になるところ。