あらすじ
神々を信仰する秘境で暮らす遊牧民の少年ニュイマは、神王の第三妃として突然城に連れられる。この先一生家族に会うことは許されないと知った悲しみから、夜にそっと部屋を抜け出したニュイマは、「悪魔の血筋」と恐れられる大臣ジグメと出会う。今まで見たことがない彼の黒髪と黒い瞳は明らかに異国のもの。近寄りがたい一方、聡明で大人の包容力にあふれる彼に心を開いていくニュイマ。秘密の逢瀬を重ねていくうちに互いに惹かれ合っていくが、城の中の恐ろしい陰謀が二人に迫り!?
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Posted by ブクログ
大好きな夢乃咲実さんのお話。
ファンタジーは設定がしっかりしていればしているほど面倒になって読み進まない人間なのですが(設定コーナー超えたら楽しく読める)、このお話は舞台がチベットあたりぽいので、旅行記を読んでいるような感じでとっかかりから楽しく読み進めることができました。
途中ドキドキでしたが、おぉ〜❤️な結末で本当に幸せな気持ちで読み終えることができました。SSで10年後が読めて嬉しかったです。結ばれた2人のその後って気になりますもの。2人の愛が強固になっているのを感じられてすごく良かったです。
勧善懲悪
優しいながらも芯が通った受けと
クールビューティな攻め
なんとなく先が読める展開、
ここぞというときに助けに入るタイミングの良さ等、少しご都合主義的なところもありますが、
だからこそ面白かったです。
Posted by ブクログ
★3.5。一夫多妻、一妻多夫が普通の世界。転生を繰り返す神王の第三妃としてお告げがくだった遊牧民の少年(受け)。拉致され王宮に連れてこられた受けは、そこで不吉とされ忌み嫌われる黒髪黒目の攻めと出会い惹かれ合う。
展開的には王道で読みやすくキャラも魅力的でした。
Posted by ブクログ
とても面白くて、どんどん読めました。
生まれ変わり―転生―神王という辺りから、咄嗟にチベットのダライラマを連想しましたが、やはり、「あとがき」を読んで、チベットの世界観で描かれたと知り、納得でした。
私的には最初、ジグメが登場したときは彼が神王なのかなと思ったのですが、それでは内容が薄すぎますね。私の読みが甘すぎました―笑
前の神王が暗殺された時、自分の魂を二つに分けて飛ばし、本来なら一人の神王として転生するはずなのに、敢えて二人に分かれて誕生した―その新たな神王が主人公のニュイマとジグメであったという想定も興味深く、何より主役の二人のキャラも最後まで他者のこと、民や国を思うブレない優しさというのはやはり神王という選ばれた人にふさわしい器なのかなと思います。
ただ、タイトルについては少し微妙な気もしました。
神王が一時的に偽妃に仕立て上げられていたから?
ここは誤解を招きかねないタイトルより、もう少し別のタイトルであって欲しかったような気がします。
後は、究極の悪役の摂政、随分と悪事に悪事を重ねてきて、最後で雷に打たれたのは神罰と描かれていました。
すべてが明らかになるまで神々は罰を下さなかった、、、とありますが、これはちょっと不自然なような気もします。
ストーリー展開上やむを得ないこととは判るけど、やり、途中でも怪我をするとか、病気になるとか、ちょっと罰らしいものが起こっていた方が流れとして自然だったんじゃないかと、、、
あれだけ悪いことして、何事もなく過ぎていたのに、ラストでいきなり雷で即死って、ちょっとご都合主義的かなと―。
面白かったけど、そんなことも感じました。