【感想・ネタバレ】令和版 現代落語論 ~私を落語に連れてって~のレビュー

あらすじ

「立川流四天王」の一人、
改作の達人・立川談笑が書き下ろす
「落語家による落語入門」の決定版!

家元・立川談志の名著『現代落語論』の
令和版ともいうべき一冊。

これから落語に親しみたい人にも
もっと深く落語を楽しみたい人にも
落語を通して軽快にやさしく時代と人を読み解きます。

さらに、本書のためだけに
談笑師匠による高座を特別収録!
本で紹介される改作落語の演目が
二次元コードから動画で視聴できます。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 家元談志が「落語が能かなにかのような伝統芸能になってしまう」ことに危機感を抱いていたのに対して、談笑が論じるのは「元来、落語はその時代その時代に応じて変化してきたものだ」という点だ。

 そもそも、落語における「伝統」らしきものを作ってしまったのは、録音技術があらわれて生まれた「名人上手のレコードである」という視点が目新しくうつる。名人上手の、ひいては(先達に)教わった通りにやればいい、という思考は、ある部類の人にとってはとてもありがたいもので「それさえやっていれば食いっぱぐれない」という姿勢を産み、行く末としては停滞しか産みださない。このあたり、きわめて卓見だと思った。

 ただ、ファンからすると「志ん朝談志だけ聴いていれば俺ァ満足だ」という心理もわかるんだよなぁ。「あのフレーズだけ聞いていたい」という心理とは別に、時代は前に進んでいくのだけど……。

0
2024年02月13日

Posted by ブクログ

落語は好きなのに、なかなか生で行く機会のないままにきた。

テレビでは観て(聴いて)きたけど、やっぱりいつかは寄席なり何なり生で聴きたい。

その前にこの本に出会えたのはよかった。

ますます落語への興味が増した。

これは落語の指南書であり、大衆芸能の歩むべき道筋を示した芸能論である。

あるいは、この本自体が落語なのかも。違うか。

0
2023年12月09日

Posted by ブクログ

談笑よる短い落語論と、談笑版の古典改作の説明。そして最後に中江有里との対談が載っている。
古典改作の部分は、この人の思考がわかって面白い。そのほかは、印象が残らなかった。

0
2024年05月22日

「雑学・エンタメ」ランキング