あらすじ
人形師・北村雨月の家には、親友の怪奇作家・石田豪成と秘書の斎川杏子が居候している。ある日、杏子は雨月に「修理をお願いしたい」という人形を女性から預かった。だが、その人形の箱の中から女のうめき声が聞こえ、声の正体を雨月と豪成がつきつめていくと、意外な真実が明らかになり……!? ときに怨みから、ときに未練から……この世をさまよう霊魂を、人形師・雨月がヒトガタをもって救い出す、怪異絵巻「鬼談」シリーズ続編。
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妖しい美しさのある雨月が、人形師でありながら、持ち込まれて来る依頼者の問題を強い霊感で解決に導いていく。人の執念というものは、おそろしい。
主に悲恋を扱うオカルト探偵もの
人形師とその友人達が霊絡みの事件を解決します。オカルト探偵ものですが、悲恋中心の人情譚としての性格が強く読み応えがありました。
不穏な雰囲気がいい
一応はホラー怪奇ものに分類される短編作品集である。怪奇ものにしては絵柄があまりグロテスクでないので安心して読める。それでも時々ゾッとすることはあるが。
ストーリーは悲しい恋物語がこじれて というパターンが多い。悲しい中にも救いのある終わり方をする作品が多いのでいくらか安心できる。
子犬の物語が一番心に染みた。