【感想・ネタバレ】面白いほどよくわかる! 犯罪心理学のレビュー

あらすじ

「なぜあの人が犯罪を…?」実は犯罪を起こすきっかけは些細なことなのかもしれません。
「人の心に潜む、犯罪をおこさせる原因とは何なのか・・・?」
ナイーブなテーマに心理学の分野からアプローチ、万引きから家庭内DV,詐欺から殺人まで、いろいろな犯罪心理をわかりやすく紐解きます。

【目次】
プロローグ 犯罪とは何か
第1章 犯罪者はなぜ生まれるのか
第2章 殺意と殺人が起きるわけ
第3章 性犯罪を起こす心理
第4章 騙し、騙される心理
第5章 家族間で起こるDVと虐待
第6章 少年非行に潜む心の闇
第7章 さまざまな犯罪の心理
第8章 罪を裁くことと矯正・更生の行方
第9章 犯罪心理学とは


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株式会社西東社/seitosha

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Posted by ブクログ

ネタバレ

加害者、被害者、第三者、この関係性が複雑に折り重なって犯罪が生まれるのだと本書を読んで思った。
加害者が発生してしまう負因は、ざっくり言うと「生まれつき暴力的な性分だった」というより、取り巻く環境やコンプレックスの嘲笑など、外側からの刺激による場合が多い。
コミュニケーションが苦手で疎外される、偏見による言われなき中傷などにより、「周りと違う」という感覚が肥大化し、世間に対する恨みを募らせ犯罪に手を染めてしまう。
傍目で見ると「なんでそんなこと…」と言いたくなるが、加害者も自分の感情に収集がつかないでどうしようもなくなったんだな…と思った。
普段ニュースを見ていて軽率にやってしまう加害者に対する批判が、他の生きずらさを抱えてる人を苦しめ犯罪を示唆してしまう場合もあるのだと気付かされた。
何も知らない第三者がメディアの単純化された情報を鵜呑みにして当事者を攻撃することの恐ろしさ…自戒の意味も込めて手元に置いておきたい本。


昨今は「なぜ犯罪を起こしてしまったのか」ではなく「なぜ被害に遭ってしまったのか」にフォーカスされているというのも興味深い。

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2024年10月26日

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