あらすじ
Z世代は恋人より母親といたい? 博報堂のシンクタンクが30年前と同じ設計で実施した「若者調査」をもとに、今20歳前後のコアZ世代とその親世代を比較分析。見えてきたのは、親世代とは大きく異なるZ世代の人間関係、家族の密接すぎる関係性だった。定量データに加えチャットの親子会話を多数収集し、進化した親たち=「メンターペアレンツ」の実態に迫る。金間大介氏や星友啓氏のインタビューも収録。
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Posted by ブクログ
20歳前後のコアZ世代に、30年前(親世代)と同じ設計の調査を実施して、Z世代の価値観、人間関係のあり方等を親世代と比較する形で分析されたものになっていて、「今の若者は・・・」で揶揄されるような内容についてデータをもって検証されるようになっており、興味深いものが多かった。
最近の若者の一番のメンターは母親ということだが、確かに最近「マザコン」というワードを聴かなくなったなと思い、何でも母親に相談するのが当たり前になってきているからなのかなと納得した。
一方の父親はどんな存在になっているかというと、昔の「上から」なスタンスは立ち消え、子が自ら考え、判断できるようになるための判断材料を提示するシステムになっていることが多いらしく、チャットGPTみたいな存在になっているのかなと思った。
しかし、子が適正年齢(生成AIを適切に扱える年齢)になるまでは、その代役としてこれからも必要なのだと思う(その先は、どうあるべきなのかはわからないが)
AIが更に普及した次の30年後の調査結果が気になる。
Posted by ブクログ
z世代家族はこんなことになってんのかと驚愕したし、今3歳、1歳の子どもを持つ40代としては今後の家族の関係性、親子関係がどのようなものになっていくのか、不安もありつつも楽しみになるような時代の変化をひしひしと感じられる一冊でした。
受容、傾聴、コミュニケーションクオリティの向上、女性の社会参画、ジェンダーギャップの緩和、そうした
社会的な変化がメンター母親の存在や、抑圧と反抗からの解放のような思春期体験の消滅につながり、結果として家族に強固な信頼関係をもたらしているというのは、これから家族を持つ者にとっては大きな励みになる。
Posted by ブクログ
1994年、2024年2年をデータ化してる事が興味を唆られる。
1.
【20代の良くする趣味】
1992年 自動車、ドライブ50.7%
2022年 動画視聴60.7%
*映画鑑賞は40%(変わらず)
2.
【生活満足度】
1994年 十分満足9.4%
2024年 十分満足30.0%
3.
【尊敬する点が多い相手】
1994年 父親46.4% 母親28.4%
2024年 父親 33.8% 母親43.0%
私が気になった部分です。
Posted by ブクログ
面白かった!家族との関係性はZ世代の家族観と共感できるところも多かった 同じ質問を30年の時間軸でやっていて、巷で噂されることを印象論で語るんじゃなくて、ちゃんとデータで検証してるところが説得力があった それは若者だけじゃなくて親世代もそうでは?というのがいくつかあったりした
ただ正直、この手の本で若者を一緒くたにされることが不満 若者にはこう接するといい、みたいな文脈で「気さくに声をかけたり、距離を縮めたりしようとしない」とあった 精神的なつながりは不要とのこと だが自分は寧ろそういう声かけをしてほしいタイプの若者なのに主語を大きくして一括りにしないでほしい
Posted by ブクログ
コアZ世代が親、特に母と親密な関係を持っているのは分かったが、彼らの幸福感が高いということは今の不登校児童・生徒の急増をみていると一概に頷けないなと思いながら読んでいたが。
第7章の「安心社会」と「信頼社会」のくだりを読んでやや納得。
Posted by ブクログ
データで見ると、意外と「勝手な思い込み」だってことがたくさんあって、ハッとさせられた。
今よりも30年前の若者の方がベンチャー志向!
今の若者は社会意識が高く、SDGsにも興味あるは、ウソ! いろんなプロジェクト設計が間違った前提で行われており、実態との乖離が失策につながっている!
最近の若者はSNSの影響で他人と自分を比較しすぎて、自己肯定感が低い!も、ウソ!!!
意外と自分のことが好きな傾向がある!
間違いなく変わったのは、両親が友達化していること。親友よりも両親の方が相談できる!ってのは、親として、責任重大!
セクハラ、パワハラ、アルハラ、、、コンプラもうるさい世の中で、コンプラ開放区である家族、両親は、何でもぶつけられる場所なのかもしれない。。