あらすじ
<落合博満氏推薦>
森繁和は、すべてを任せられる参謀である。
私の中日ドラゴンズでの8年間、
勝負の本質は彼なくしては語れない。
「そろそろ当時のこと、話そうか?」
栄光も屈辱も経験 ドラゴンズでの14年間
すべてを知る男
14年間で四度のリーグ優勝と53年ぶりの日本一
それでも願わくば、もう一度強い中日を見せたかった
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<目次>
序章 戦い前夜
第1章 2004-2005 投手コーチ時代(落合博満監督)
第2章 2006-2009 バッテリーチーフコーチ時代(落合博満監督)
第3章 2010-2011 ヘッドコーチ時代(落合博満監督)
第4章 2012-2013 評論家時代
第5章 2014-2016 ヘッドコーチ・監督代行時代(谷繁元信監督)
第6章 2017-2018 監督時代
第7章 2019 シニアディレクター時代(与田剛監督)
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Posted by ブクログ
森さんは中日に14年間在籍し、監督も務められましたが、本書では在籍中の数々のエピソードはもとより、参謀(森コーチ)から見たリーダー(落合監督)、という点も興味深いものでした。
イチ阪神ファンとして、落合監督・森コーチ時代の中日はとにかく強くてスキがないチームだったという印象。
ただ、その間リーグ優勝は5回したものの、日本一になったのは1回だけ、しかもその時のレギュラーシーズンは2位だった、という事実はちょっと意外でした。
森さんはあと何回かは日本一になれた、と悔やんでいますが、やはりセ・リーグでは圧倒していた印象が強いです。
シーズンごとにその年の出来事を振り返る、という形で本書は進みます。
開幕投手川崎、日シリでの完全試合リレー、アライバのポジション入替、岩瀬プロテクト問題など、現場の当事者が語る真相はとても面白く、その裏側を見ることができるのも本書の醍醐味です。
しかし、落合監督が去ってからは、戦力の低下や練習量の低下などにより成績が下降していったという現実。
森さんが球団を去った経緯には、中間管理職的な悲哀も感じられます。
プロ野球の世界も、プロフェッショナルとして仕事をこなしていれば安泰というわけでもなく、人間関係や上司との相性で大きく左右されるなど、人間臭い部分が強く感じられるものでした。
プロ球団といえども「組織」なんだな、という妙な感慨も覚えました。
Posted by ブクログ
森繁和氏の落合監督の参謀だった時代から、自身がドラゴンズを去るまでの話。 落合監督時代の黄金時代は強かったし、選手が大人であった。日本シリーズにおける山井&岩瀬のノーヒットノーラン継投についての裏話も。 その後、監督が代わっても球団のことを考えサポートされていたことがわかった。 そしてこの球団独自のカラーによる人事や内部事情があり一筋縄ではいかない。親会社が地域色の強い新聞系だと大変だな。
最強中日から弱体中日
最強時代はわかる、しかし弱体化した中日の実情は見えなかった
それを中の人目線で語ってくれた貴重な内容
これも、鬼籍に入った方々がいるからこそ開示できる内容だったのだと思います。
そして監督時期に娘さんを亡くされた事
こういう大事を公にしない昭和人の強さを見せつけられた内容でした