あらすじ
クトゥルフ神話の祖、ラヴクラフト(美少女ラヴ)が活躍するファンタジー小説の続編。パブ「金羊毛」2号店の進出を目論む母親シーナにより、主人公の少年カンナを美少女マスコットとする計画が新たに進む中――アーカムの図書館長ワイマースは、カンナとラヴの二人に無名作家の出したある画集を薦める。そこに描かれた絵画は二人の精神内に迷宮を作り出し、精神迷宮を抜けた二人は再びスウシャイの大地を踏みしめる。二人が訪れた都市ダイラス=リーンは毒々しい極彩色に彩られ、人々は異様な服装や髪形、化粧に身を包み、狂っていた。禁書『黄衣の王』の影響により、あらゆる美的感覚が破壊されていたのだ。ラヴの万有図書館としての使命が働き、『黄衣の王』の収蔵を試みることになる二人。しかし禁書の行方は知れず、唯一わかったことは、月に何度か海から渡ってくる謎の黄砂の存在だった――。黄砂の渦巻く都市で、猫好きのラヴが萌え上がる!
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Posted by ブクログ
1巻の様にきれいにまとまってくれると良かったが、今回は3巻へ続く形となってしまった。黄衣の王との戦いがどうなるのか楽しみすぎるので、早く次の巻が読みたい。
新たなキャラクターのビアスの批評がなかなか辛辣で素晴らしい。こんな風に作品を評価できるようになってみたいものである。いや、だめか。
非常に猫愛にまみれた話だった。正直たまらん。
ただ、「にゃごーん」のような猫の声をあえて文章に入れるのはどうかと思った。ただでさえラヴの猫好きで可愛くなってしまっているのに、「にゃごーん」のおかげでブバスティスの怖さがさらに薄らいでしまっている。
禍々しいところは禍々しく表現してほしいな。おそらく挿絵が入っていたらブバスティスはかなり可愛く描かれてしまっていたと思われるので、挿絵がなかっただけでも救いか。
ラノベなので仕方ないのかもしれないが、せっかく不気味な異形の姿をしている生き物がたくさんいるスウシャイが、イラストがあることによってかなり角が取れてしまっていることが残念でならない。
いやラヴとかはかわいくていいんだけどね?不気味なものは不気味に描いて欲しいので、人間以外は別の人がイラスト描いても良いのかもしれない。
3巻へ続け
Posted by ブクログ
面白いのだが1巻に輪をかけて読みづらいので流し読みしたところが多々。場面転換が唐突で用語も多いので、クトゥルフ関係の知識がそれなりに無いと混乱する。
長く続くシリーズになるかもしれないなと思った。