【感想・ネタバレ】密偵のレビュー

あらすじ

政府の密偵・桐生は、民権派の内偵中に殺された仲間の遺した暗号から、孝明天皇をさる高貴な人物が毒殺したことを知る。桐生はその証拠が存在するとされる監獄に潜り込むが――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

時代が一気に討幕へと傾いた要因ー孝明天皇の突然の崩御に関わる謎を巡っての政府の密偵の活躍を描く。
ぐいぐい引き込まれる。
元新選組の斎藤一改め藤田五郎警部、永倉新八改め杉村義衛、島田魁達も登場。
秋山作品の斎藤の持ち味はこの本でも健在。
他の作家の斎藤像とは一線を画すが、この何とも言えない斎藤像にはまってしまっている。
永倉と斎藤の対決も双方のキャラクターを際立たせいた。

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2011年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった! 新撰組三部作より、好き。
気持ちよくさくさく読め、読後感も良かったです。
残酷なシーンも多くはあるけれど。

新撰組三部作で感じたようなBL色はなかったけれど、藤田(斎藤)と、桐生(主人公)の関係が良かった。
信頼関係があるようなないような・・・桐生は藤田に遊ばれつつ、翻弄されつつ、でも、やっぱり最後は信頼があったのかな。
藤田はかっこよかった。飄々としてこなれた感じ?
こういう上司・部下像ってどこかで読んだような気もするけど、はて?どこだったかな?

藤田(斎藤)と、杉村(永倉)がやり合うところは圧巻でした。
このシーンのためだけに読んでも惜しくはない感じ。

なかなか、新撰組ファンなら必読の一冊でした。

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2012年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやいや、久しぶりに眉根を寄せて息をつめて入り込んで読んだ一冊。桐生と藤田に惚れますよ(*´Д`)・・・舞台は徳川の世から明治へと時代が変わり二十年たったころ。元桑名藩士の桐生は命を受け密偵として北の果ての監獄にもぐりこみ、孝明天皇崩御に隠された噂の真相を探りながらも、政府に揺さぶりをかけようとする計画の阻止を命がけで行う。しかして、その真相は。証拠の品は。裏切り者はだれ?ただ徳川幕府がたおれ、明治天皇が擁立されたんじゃなかった。その間の年表の事柄のひとつひとつに多くの血が流れた。鹿鳴館の舞踏会の裏で、民は更に搾取され飢えで死んでいく。そんな混沌の上で近代国家になったことを改めて知る。また、「かごめかごめ」の歌が事件のキーを握る。意味を初めて知った。籠の中の鳥とは。鶴と亀とは。後ろの正面とは。そしてこの歌に続きがあった。秋山香乃さん読んだの初めて。他も読んでみたい。ぜひ。

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2012年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藤田警部と杉村の対決シーンに大興奮しちゃいました!
桐生もいいキャラクターですよね。
この上司と部下コンビでシリーズ化希望!!

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2011年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明治が舞台。19年ごろ。
斉藤一の部下である男が明治政府転覆計画に関わる重大な証拠を反政府の人間に奪われないように暗躍する話…。と書くとやや見も蓋もないが、まあ、政府の密偵の話ですね。
時期としては『獅子の棲む国』のさらに10年ほどあとの話になるみたい。『獅子~』のときはまだ密偵にスカウトされたばっかりだった斉藤はここでは密偵を束ねる警部補になってます。北海道の空知刑務所や京都、日光東照宮などでひそかに、派手に暴れまわっています。
ミステリーとも言えるような話で、この話の主軸ともいえる「転覆の証拠」の場所をめぐって密偵と反政府が謎を解きあう。その証拠と、幕末の京都で行われた「伊東甲子太郎暗殺」の事件が絡まっているのが面白い。新撰組内だけのつぶしあいではない、とする解釈(というかここでの設定か)は意外に納得できるし、上手くできている。意外と早い段階で出てくるので書くが、その証拠は孝明天皇の崩御に関わるもので、それが何なのか、斉藤一がどう関わっていたのか伊東甲子太郎の事件とどうつながっているのか。

ただ連続でこの作家の作品を読んだせいか、すこし疲れた…

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2011年04月30日

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