【感想・ネタバレ】カナダの教訓 超大国に屈しない外交のレビュー

あらすじ

超大国アメリカの隣に位置し、強い圧力をかけられながらも、自主外交を貫いてきたカナダ。本書では、在カナダ大使館公使を務めたこともある元外務省国際情報局長が、要人への膨大なインタビューをもとに、カナダ自主外交の真髄を徹底的に探る。カナダの歴代首相は、安全保障・貿易・経済政策など、アメリカとは異なる価値観の中で、進むべき道を模索し続けてきた。ピアソン首相は北爆反対の演説をしてジョンソン大統領から吊し上げにあった。ディフェンベーカー首相は核保有とキューバ危機への対応をめぐり、アメリカの圧力によって首相の座から引き摺り下ろされた。それでも、対米政策論議に「不可侵とされる聖域」はない――これがカナダの自主外交に一貫して流れる思想なのである。TPP、オスプレイ、尖閣問題……超大国からの圧力に苦しみ、混迷を極める日本外交に、貴重な示唆を与えてくれる1冊。ベストセラー『戦後史の正体』の著者の伝説的名著、待望の電子化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本書はカナダ、アメリカ間の外交の歴史について記述されているが、この辺の事情に疎いので知識としては頭の中に蓄積されないだろうなと思いつつ読んだ。多分、首相の名前すら忘れてしまうだろう。

結局、外交上重要なのは、どこ(誰)にどのようにアプローチしたら効果的なのかを考えることなんだろうと思った。それは仕事でも同じ。

本書を読み終えて、一番印象に残ったのは
P218
今日のアメリカのカナダ政策は「ニクソン・ドクトリン」政策と同じで
ニクソン・ドクトリン政策の前提は
・成熟したパートナーは自己の独立した政策をもつ
・各国は自国の利益を明確化し、自己の安全に必要なものは、独自に確保し、自己の進む方向は独自に決めるもの
・国家間であれ、国内間であれ、もっとも強い一体性は多様性を尊重するところにある
これは「7つの習慣」とも一致する

筆者の他の著書も読んでみようと思う

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2013年01月30日

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