あらすじ
糖質は人類にとって、神か仏か、悪魔か鬼か。乱歩賞作家が問う、いま話題の糖質制限!
――美人料理研究家・水谷有明(みずたに ありあ)は、大手スーパーチェーンの社長・城田洋(しろた ひろし)から、全国的に展開する和食レストランのメニュー監修を依頼された。キャリアアップを狙う有明にとって大きなチャンスだった。しかし、父親の糖尿病発症で食事療法「糖質制限食」を知り、炭水化物を中心とした和食メニューに疑念を抱くようになる。そんな有明の前に、主食を転換することの危険性を説く城田の理想が立ちはだかった。
人類は何を食べてきたのか、主食とは何か、さらに文化を築いたものとは。人類史の謎に挑む「食」のミステリー。
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Posted by ブクログ
料理研究家の有明は、新たに全国展開を開始する和食レストランのメニュー監修という大役を大手スーパーの社長城田に依頼された!
地域農家を大切にしたメニューにしたいという城田の理想に応えるため、繊細な舌を持ち「うまみ」を得意とする有明は奮起する!
が、その矢先、父の糖尿病治療で行った「糖質制限食」を知り、これまでのメニューに疑問を抱く。
思い切って「糖質制限食」を提供するメニューを作りたいという有明に、社長城田は大きな試練を課す。
城田は糖質の危険性を踏まえながら、それでもここ一万年炭水化物を主食としてきた人間の文化や宗教について語る。
あらためて人間の文化は食が左右してきたのだなぁと思う。
農業、文化、飢餓問題、食と健康。
小説としては盛り上がりに欠けましたが、糖質制限食の賛否という点については面白く読みました。