あらすじ
1993年、世の中がまだバブル景気に浮かれていたころ、OLを辞め、「求む、バカな人」という求人広告に惹かれて探偵事務所の門を叩いた女がいた――20年にわたって書き続けられている「藤森涼子シリーズ」の短編の中から、「善意の檻」「封印された夏」「遊戯の終わり」「追憶の猫」「ウンディーネの復讐」の5編を収録。緻密な謎解きやサスペンスを堪能できる本格ミステリとしてはもちろん、ひとりの女性の成長物語としても十二分に楽しめる傑作短編集。(構成・解説/大矢博子)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
しまった、読んじゃったよ!
この本は、この探偵シリーズのダイジェスト版、
良いとこ取りだったらしい。
あ~、かなり面白そうなシリーズなのに、
先に読んじゃったよ・・・。
順番に読み進めて行きたかったのに、
面白かったがゆえに、かなりショック。
人間の醜さをかいまみさせながらも、
後味が悪くない。
甘いと非難されればそれまでだが、その甘さも私は好きだ。
Posted by ブクログ
太田さんの作品の雰囲気って、なんだか好きなんですよねぇ(^^)
読んでいて疲れないし(^^;
藤森涼子シリーズの短編集でした。読んでから知りました( ̄▽ ̄;)
さておき、短編集が主人公の年齢順に並んでいて、読んでいて話しと話しの間に何があったのか想像がついて、なかなかに面白かったです。
説明チックでなくて、普通に読んでいて台詞とかから推測出来るというのがまた良いなぁと。
やっぱり太田さんの作品の雰囲気って好きだなぁ♪
Posted by ブクログ
太田忠司さんが20年前から執筆されている藤森涼子シリーズのオムニバス本。
この本を編集された方のコメント(はじめに・解説)のおかげで、藤森さんが私たちと同じ時間を共有し、同じ年を召されていることを知りました。
(主人公が探偵になるまえの20年前には、バブルがはじける前で、冬は毎週末にスキーをしていました。そうです・・・。)
だいぶ以前に読んだ小説のダイジャストでしたので、今回も楽しめるのか、読む前は不安だったのですが、そして(?)、その不安を後押しするかのように読み出すとストーリーも思い出していったのですが、それでも展開にハラハラして、一気に読んでしまいました。
今回初めて藤森シリーズを読まれる方も当然楽しめると思いますし、楽しまれましたら、今回の短編間を埋めるストーリーが何冊にもわたって出ていますので、そちらも手に取っていただけたら、より楽しめると思います。
「解説」によると今秋にあたらしい本が出版されるとのことですので、今から楽しみにしています。
Posted by ブクログ
「求む、バカな人」という求人に惹かれ探偵事務所の一員となった涼子の短編五作の傑作選。はじまりの二十八歳、三十五歳、探偵を辞め清掃のバイトをし結婚の話も出ている三十七歳。ボクササイズに通い探偵事務所の所長となっている四十二歳の話が犯人に負けない様子等格好良い。良い意味で癖のないシンプルさが滑らか。