あらすじ
岡嶋二人コンプリートボックス開始! 名門秋川学園大付属中学3年A組の生徒が次々に惨殺された。犯人と目されたのは近内の息子、省吾。真実を知るために近内は孤独な戦いに挑む。なぜ事件は起きたのか? なぜ息子は死んだのか?事件のきっかけである「チョコレートゲーム」とは?――。子を持つ親の苦悩と中学生の生態が見事に描かれたショッキングサスペンス。伝説の作家・岡嶋二人による、日本推理作家協会賞受賞作。
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Posted by ブクログ
ヤクザなどは出てこなくて、中学生同士のやり取りなのにここまで追い詰められてしまうことがショックだった。
他のクラスメイトもそうだが、友達思いだったのに巻き込まれた省吾が気の毒すぎる。
父親が無罪を証明してくれたが、本人はそんなことは知らないまま亡くなってしまって、自分の親も信じられず恐怖の中で・・・と思うといたたまれなかった。近内と省吾が和解できていたら良かったのに。
・・・読んだのは新装版じゃなかったので、、盛大にネタバレしてるとは知らなかった。出版社、なぜOKしたんだろう?
岡嶋二人さん、面白かったので他のも順番に読んでみます。
Posted by ブクログ
2016年32冊目。
1985年に書かれたと考えると、当時はわりとセンセーショナルな作品だっただろうと思う。
この作品よりも後に書かれた作品で似たような展開を既に読んでしまっているからか、やはりどうしてもそこまで惹きつけられなかった。
中学生くらいの子どもとどう接するかってホント難しいんだろうな・・。
2022年6月 再読。
6年前に読んだ時よりも、やっぱり作り方が凄いなという点に尽きる。
蜂須賀とのやり取り、ちょっとした所から順序立てて推理していく近内。息子を亡くしておかしくなっているように見えて、冷静に真実を追求していく姿に、こちらも力が入る。
事件全体を考えればやり切れないけど、最後がああいうカタチで良かった。