あらすじ
親友の夏美が引越したばかりのアパートで殺された。前夜泊まっていた悦子は、警察の鈍い捜査にいらだち、自分で犯人捜しに乗り出した。なぜ犯人は密室の鍵を開けていったのか。表題作や、乱歩賞受賞後第一作となった「罠の中の七面鳥」など、ユーモアと恐怖が交錯する6編を収録したミステリ傑作集。収録作「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて、気をつけて」「開けっ放しの密室」。刊行1984年(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
久しぶりの岡嶋二人。表題作の『開けっぱなしの密室』『サイドシートに赤いリボン』が好みかな(笑)『開けっぱなしの密室』は久しぶりに基本的なミステリを読んだな~って思ってしまった(笑)その他の作品もいい作品ばかりでした(笑)昔読んだ短編集なのに全然覚えていなかった(笑)
Posted by ブクログ
2017年4冊目。
岡嶋二人コンプリート計画続行中w
今までの経験上、岡嶋二人は短編も面白いと分かってはいたけど、今回も面白かった。
まずタイトルが凝っていてやや意味不明なところが惹きつけられる。6作品の中では「罠の中の七面鳥」「がんじがらめ」が好き。「罠の中の・・」は井上夢人の「もつれっぱなし」みたいな運び方。初めて岡嶋二人を読む人には読みやすくていいかも。
2022年6月再読。
短編集、どれも作り方が異なってて面白い。
岡嶋二人作品に出てくる女性キャラクターは、どの人も快活でイキイキしてて魅力的。
Posted by ブクログ
6つの短編集
「罠の中の七面鳥」
「サイドシートに赤いリボン」
「危険がレモンパイ」
「がんじがらめ」
「火をつけて、気をつけて」
「開けっ放しの密室」
程よい長さの短編集だった。
設定がどれもおもしろいし
本当によく構成されているミステリー
文体が様々で、どんな話も飽きさせない
6つの中では、私は一番初めの
罠の中の七面鳥」がいちばんすきだった。
どんな結末になるのかが、全く分からない。興奮した。
あと「危険がレモンパイ」というタイトルがすごい好き。
「危険がいっぱい」とかけてるのかな
そういうのけっこう好き
最後の最後まで、犯人の候補者すら思い浮かばない話が多い
読みながら疑いをもってしまう人はどれも結局犯人じゃなかったり、
読者心理の裏の裏や裏の裏の裏をかく感じが
やっぱすごいなあと思う。
Posted by ブクログ
『罠の中の七面鳥』
会社の金を使い込んだ宮本太郎。親の借金のために夜のアルバイトをする佐々木花子。アサミと名前を変えている花子の前に現れた宮本。花子とアザミが似た2人の人物と勘違いした宮本の計画。横領を花子に着せる計画。計画の真相に気がついた花子。アザミの正体に気がついた宮本。お互いの反撃の結末。
『サイドシートの赤いリボン』
奥山喜代次の元に女が通っているのを目撃した友人・若槻。発見された奥山の自殺死体。ひき逃げ事故を起こした絶望からの自殺との遺書。不審を持った若槻の調査。若槻の調査の結果を聞いた友人柚木。柚木を脅迫する謎の人物。3人が原因で起きた交通事故の謎。
『危険がレモンパイ』
自主製作映画の撮影中にビルから転落死した芳野純夫。事故の直前ふざけ合った芳野と臼田。臼田が芳野の顔にぶつけたレモンパイ。ドッキリを計画していた臼田と芳野。臼田の計画変更と芳野の計画変更。その様子を撮影していた園部。園部の元に送られた脅迫状。園部を告発する手紙の秘密。
『がんじがらめ』
競馬の借金を返すため姉の千鶴子に金の無心に来た和彦。和彦が発見した千鶴子の自殺死体。姉の保険金を受け取るために姉の自殺を他殺に見せかける偽装を行った和彦。離婚を考えていた姉の良人・繁雄。
『火をつけて、気をつけて』
叔父に借金を断られ帰宅中に放火を目撃した男。放火犯に脅迫状を送り付けた男。脅迫状の誤配を受け取った小林昭二。放火犯の代わりに金を受け取ろうと叔父の家に火を付けた小林昭二と放火犯・小村正孝の関係。
『開けっぱなしの密室』
管理人が自分の家に侵入しているのではないかと疑いを持った沢田夏美。夏美に頼まれ彼女の代わりに出勤した桐山悦子。家で侵入者を待ち伏せしていた夏美の殺害。開けらたドアの謎。夏美の前に部屋に棲んでいた貫井という男の失踪。貫井が夏美のアパートに持っていた金ずるの秘密。
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