【感想・ネタバレ】検察崩壊 ─失われた正義─のレビュー

あらすじ

緊急対談! 「小沢事件」の中、東京地検特捜部で起きた虚偽公文書作成事件。
小川敏夫前法務大臣、石川知裕衆院議員、大坪弘道元特捜部長、八木啓代氏ら
注目の論者と共に、検察の嘘をすべて暴く。
6月27日の記者会見時、報道関係者・一部国会議員のみに配布され、最高検察庁
がいまだ一般市民への公開を拒否している、本事件の内部調査についての「最高
検報告書」、本事件の発端となった「田代報告書」も全文掲載!

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Posted by ブクログ

所謂、陸山会事件の関係者の対談集。

誰が考えても無理筋の捜査、立件で検察審査会による裁判。

検察のウソがウソを拡大再生産してしまうという悪循環。

ニッチモサッチモ行かなくなり、最後の大嘘。

そのようなことの一連の流れが、正義をこよなく愛するメンバーの対談集。

閉鎖社会でコソコソ生きる検察が惨め。

このような腐りきった組織を再生できるのは市民の力しかない。

八木啓代氏、がんばれ!

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2012年12月05日

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特捜検察の手法は、鈴木宗男さんや佐藤優さんの逮捕・判決のプロセスを他の本で知り得ていたが、一度決めた筋を徹底して多少の無理があっても作り込む様は、今回のインタビューからもよく伝わってきた。正義云々ではなく、勝つか負けるかということが、本質だなと感じた。

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2017年05月07日

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ネタバレ

日々新聞を追うだけでも特捜検察の劣化ぶりが目に付くようになってきたのは、いつ頃からか。本書は数多の特捜事件の中で特に防衛省汚職事件、中でも影のフィクサーとされ逮捕された人物を巡って「被疑者の友人」である著者が個人的に知りえた情報を軸に、近年の検察の組織、捜査手法に批判を加えていく。そのため批判の対象は拡がりを欠くが、捜査のプロを生まない人材育成やマスコミへのリークを通じて形成した世論を追い風にする劇場型捜査、あらかじめ作られたシナリオ通りに自白を強要する捜査手法など、「崩壊」の状況はどの事件にも当てはまるように思える。
これらの劣化を後押しするのはそれを伝えるメディアの劣化だ。著者自身もあとがきで慎重に所属する新聞社と、本書との関係を否定し、タイトルについても「検察再生」にむけたエールであると半ば弁解する。
もちろん社会状況が特捜検察の変革を促している部分もあろう。その意味で合わせて「特捜検察VS金融権力」等を読むとより現在の検察を巡る状況が立体的に捉えられると思う。

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2014年01月12日

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ネタバレ

陸山会事件での田代検事の虚偽調書作成について不問に付すという検察の決定に関して詳しく分析している本
詳しい人同士の対談で進むので,一連の事件の経緯について予備知識がない人が読んだらイミフなのではあるまいか? という気もしたが,それなりに知っていて読んだので,「ふむふむ。なるほど」が多かった。

特に有益だったのは,村木局長無罪事件に関するフロッピー改ざん事件で犯人隠避罪に問われている大坪氏との対談
大坪氏が有罪なら,田代氏の件のほうも,上司から最高検幹部に至るまでみんな犯人隠避である,と。
確かにそうだ!

組織防衛を最優先してしまう対応というのは世の中にいくらでもあるだろうが,それを検察がやるという恐ろしさ。

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2013年07月14日

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ネタバレ

小川敏夫・元法務大臣、石川知裕・衆議院議員、大坪弘道・元大阪地検特捜部長、八木啓代 (健全な法治国家のために声をあげる市民の会の代表) と ヤメ検弁護士である郷原さんとの対談集。

特に、記憶に残ったのは、2009年の歴史的な「政権交代」前後に起きた検察による事実上の「クーデター」に関する記載である
日本でそういった視点を持っている方はあまりいないと思いますが、民主党が政権をとったときに、検察が小沢代表を起訴した。本来であれば、政権党の党首は、総理大臣になるのが普通だが、検察による起訴により小沢は、総理になれなかった。これは、日本という国で検察が起こしたクーデター、民主主義が踏みにじられた問題だとういう点。

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2013年04月29日

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マスコミがこういった話を報じない限り、この本を読むべきだと思う。そして、マスコミが報じるニュースと比較検討し、どう思うか考えるべきだと思う。
弁護士(元検事)郷原氏が、小川敏夫・元法務大臣、石川知裕・衆議院議員、大坪弘道・元大阪地検特捜部長そして八木啓代氏と郷原氏の対談録を収載し、そしてそれら対談を踏まえ、郷原氏は正義は失われ、検察が崩壊していると断罪する。国は(司法)は正義を働くと考えているので、国民は国家秩序に従う。だが、国が不正義を働いているとしたら...
巻末に、「最高検報告書」、「田代報告書」を全文掲載している、これらの客観的事実と報道、本書を読んで自分で考えることができる。

指揮権を発動し、司法の暴走を食い止めようとした法務大臣は、野田総理によって更迭された。野田、細野はじめとする民主党は、誰を守って誰を守らない選択をしたのか、それも忘れてはいけないこと。

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2013年02月26日

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小沢さんは検察では不起訴になったが、検察審査会では起訴
相当となった。一見検察の意向に添わず無理筋で起訴になったと思えますが、実は検察の一部がわざと検察審査会で起訴に誘導するように行っていたということを関係者のインタビューという形式で検証していく。
検察という権力をもった組織が一刻の宰相選びさえも自分の意に沿うように妨害できてしまうという恐ろしさがわかる。

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2013年02月16日

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ネットや一部の著作で言われている「検察の権力・横暴」には懐疑的だったが、郵便不正事件、小沢裁判などの一連の検察不祥事から本書を購入。著者と上記事件の当事者との対談を通じて、検察の問題点(恣意性や間違いを否定できない体質)が浮き彫りになっている。

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2012年09月29日

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ライブドア事件辺りから、検察ってちょっとおかしくなって来てないかと感じだし、村木さん、小沢さんの事件で信頼が失墜。日本がまともな法治国家である為に、検察組織には生まれ変わってほしいです。新聞、メディアがスルー気味なこういった問題を、正す為に活動されている方々は本当に尊敬します。

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2012年09月02日

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小沢事件がいかに無茶な捜査だったかを検証した本

この事件がなければ民主党が政権をとった時には小沢さんが総理だったんだろうね。

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2013年06月02日

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