あらすじ
「1メッセージで伝えろ」。
戦略コンサルで新人コンサルタントたちが最も受けるダメ出しの一つだ。多くの場合、「で、なにが言いたいんだ?」という叱責とセットで受けることになる。
戦略コンサルでは、プレゼン資料を作るときは「1スライド・1メッセージ」が求められる。スライド1枚で伝えることを1つ(1メッセージ)に絞れという意味だ。
プレゼンだけではない、会議での議論でもそうだ。クライアントから「どう思いますか?」と聞かれたときに、シンプルに1メッセージで伝えることができるかで、得られる信頼も生まれる結果も変わる。
しかし、1メッセージで伝えることは簡単ではない。1つに絞ってはっきり伝えるのは難しいだけではなく、怖いからだ。はっきりしている分、伝えることが外れる可能性や否定される可能性も伴う。
1メッセージで伝えるのは怖い。だから今日も「いろいろ言っているがなにも言っていない」プレゼンや会議が溢れている。本書は、自分の考えを1メッセージで伝える全技術を解説したものだ。
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Posted by ブクログ
著者は武蔵野大学院の教授、ということだが、学生時代にこんな教授の元で学べたら、その後にどんな人生になっていただろうかと思わずにはいられなかった。
本書で詳細に説明してくれている「焦点化」「先鋭化」「結晶化」を意識しながら、資料の作成やコミュニケーションを取っていきたいと思う。
素晴らしい本に出会えて幸せだと思った。
Posted by ブクログ
経営コンサル出身の大学教授の本。
相手に伝わりやすい、答え方の本。
タイトルどおり、シンプルな1メッセージでの答え方がまとまっている。
1メッセージの例文が具体的でいい。
Posted by ブクログ
TOP POINTからの紹介。焦点化はヒアリング、先鋭化は反論可能性、結晶化は分かりやすい下位概念で。
プレゼンテーションの作り方も非常に分かりやすい。
Posted by ブクログ
SN比
相手に意味がある情報の強さ÷それ以外の情報の強さ
→この比率が大きいと伝わりやすく、逆も然り
戦略、本質、ビジョン、センス、教養、イノベーション、リーダーシップ、推進、加速、〇〇力。
この辺りは解釈の余地が広く揃いずらいので、1発で刺しに行くメッセージには使わないのが良い。