あらすじ
著者は20年間にわたって、スモールビジネスを対象にした経営コンサルティング活動を行ってきた。アドバイスしてきた企業は25000社にも及ぶ。本書はその経験を生かし、職人の視点からスモールビジネスが失敗しがちな原因を分析。そのうえで、成功するためのノウハウを明かした本で、それが全米でもベストセラーになった大きな要因だろう。本書によると、米国では毎年百万人以上の人たちが会社を立ち上げる一方、1年目に40%、5年目で80%以上が姿を消しているという。その多くは「事業の中心となる専門的な能力があれば、事業を経営する能力は十分に備わっている」という誤った仮定で事業を始めるからだ。実際には専門的な仕事をこなすことと、事業を経営することは全く別の問題だと述べる。帳簿をつけたり、人を雇ったりと、これまでに経験がないような仕事がわき出してきて、本業に手が回らなくなる。そうならないためには、収益を生み出す事業を定型化して、パッケージにしてしまうことが大事だ。つまり、自分がいなくても、ほかの人が同じように事業を回せる仕組みをつくることだという。そして、「どうすれば、ほかの人に任せても、事業は成長するだろうか?」などの質問を投げかけ、目標設定や組織戦略、人材戦略など、具体的なノウハウを解説していく。
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Posted by ブクログ
読み返すたびに学びを深められるビジネス書です。さらに自分が勉強するほどに、著者と編集者がこの本に費やした労力に感嘆します。
それなのに読みやすいという意味で、私は「名著の中の名著」と認識しています。私が執筆中のビジネス書が目ざしている一冊でもあります。
Posted by ブクログ
ポップな表紙だが、内容を非常に極太。起業に興味がある人には必読書。
起業家の中には、①起業家、②マネージャー、③職人の3つの人格が内在しているが、スモールビジネスのオーナーの多くは、職人に比重が寄っている。この3つの人格がバランスよく配置された場合、起業家が新しい世界を切り開き、マネージャーがその基礎を固め、職人が専門分野で活躍することで思いがけない力を発揮する。しかし、多くの人が職人から経営者になるため、どうしても視座が低くなってしまう。
起業の目的は、目の前の仕事から開放され、他の人のために仕事を作り出すこと。ただ、人のため仕事を作り出すといっても、ただ仕事を任せて管理を放棄すると失敗する。相手を盲目的に信じることと知ることは異なる。また、誰も経営者と同じようには仕事をしてはくれないことを理解する必要がある。
起業家は「事業が成功するにはどうすべきか?」を考え、職人は「自分は何の仕事をすべきか?」を考えている。
起業家は事業を商品とみなし、顧客の課題を解決することを目的に顧客視点で差別化要素などを考え抜く。
Posted by ブクログ
本当にためになる本でした。
自分の悩みを知っているのか?と思うほど(笑)
ということは、同じ悩みを持っている人が、
実は多く存在しているのだ!と気が付きました。
本のとおりに、簡単に進むとも思っていないけれど、
企業する前に読んでいるほうがいいです。
もっと早く読むべきでした!
Posted by ブクログ
起業したときには、全部自分の思い通りやりたいと思うのは職人タイプの起業家。
自分で起業したとしても、自分がいなくてもいい状態へと持っていくのが成長を続ける企業の起業家。
起業家でなく会社員にも通じる大切な話。
Posted by ブクログ
職人タイプの経営者が規模を拡大しようとしたときにぶち当たる問題と末路についての話は「僕のことかな?」と思いながら読みました。
今ソフトウェアエンジニアの独立は非常に敷居が低くなっていて、またフリーランスエンジニアとして自由な働き方と持て囃されそのまま法人化した僕のような人間に全く足りていない経営に対する心構えを教えてくれる本です。
20年も前の本ですが、『はじめの一歩』として経営者の考え方の事始めとしてとても良い本だと思いました。
もう少し早く読んでおきたかったですね。・・・でも実際に痛い目見てないとここまで真面目に読まなかったでしょうね。
Posted by ブクログ
実際にスタートアップの経営に携わったことがあるのでよくわかります。職人とマネージャーと起業家。それぞれ役割は異なるし、必要とされるバランスも企業の成長フェーズによって異なる。そのことを頭に入れておけば、自身の特性と合わせて、居場所を作ることができます。良書です。オススメ!
Posted by ブクログ
これから起業をするにあたり、思考の順序であったり事業の進め方の参加になった。
起業家、マネージャー、職人の3つの役割を考えることが、スモールビジネスを遂行するにあたり非常に重要であると気づけた。
聞いたことは忘れてしまうが、見たものは記憶に残る。しかし、自ら実践しないかぎりは、何も理解することはできない。
Posted by ブクログ
起業する=自身で組織を運営し、継続させていく とはどういった視点が必要になるのかを「起業家」「マネージャー」「職人」という区分を通じて分かりやすくまとめられている。
起業をイメージすることにも役立つが、サラリーマン(組織の一員という意味で)として働くうえでも、自身の立ち位置ってどこ?何をすることが求めれるポジションなのか?組織全体としてできていること、できていないこと、そのうえでこれから自身がどうするのか?ということを考えることを手助けしてくれた一冊。
下記は感じたことをメモ。
起業するということは、組織、ビジネス共に継続し成長する必要がある。目の前の取り組みに没頭することで伸びていくのは最初だけ。その次のフェーズにいくためには、ビジネス、組織共に簡素化(パッケージ化)できるところはパッケージ化しないと回らくなる。(この点、言われれば「たしかに」だが、起業に対する自身のイメージの中に欠落していた部分。)
粗っぽいが、やりたいことができる⇒今のままでは無理⇒自身で起業し進めていく
→自身の中で。起業に対して「好きなことをやる」というイメージが先行していた。(ここは反省)。しかしながら、組織、ビジネスというものを継続するために目の前に一杯になると長く続かない。=職人型経営はうまくいかない。
ではどうするのか?それを考えるうえで、分かりやすい例が「起業家」「マネージャー」「職人」
「起業家」:理想を掲げ、新しいものに飛び込んでいく=変化を起こす人物。過去にとらわれない、前に進む能力が必要。※管理が苦手。
「マネージャー」:管理が得意な人物。過去から現在までの問題点を洗い出す、仕組みを管理する能力が必要。
「職人」:自身で手を動かすことが大好きな人物。モノに触れ、つくることが大好きな人物。※起業の出発点
この3つの人物が互いによく理解しあうことが大切となる。
将来のビジョンを掲げ、「起業家」が先駆者として引っ張る。一方で、既存の事業に対して、「マネ―ジャー」が「職人」に的確な指示を出し、安定的な成長を継続させていく。新しいことだけやっても、既存領域内にとどまり続けても失敗する。かつて育てた領域を保持できる仕組みを作り、簡素化して回せるようにする。そうすることで将来への攻めの時間を設けることができる。
上記は、起業という視点にたたずとも、サラリーマンにも参考になる考え方である。
上記サイクルを回す中で、将来像への考え方、商品(サービス)に対する考えも印象に残った。
・将来像への考え方
どんな人生を過ごしたい?何を大切にしたい?人生が終わるときどうなっていたい?夢をかなえるためにいつまでにいくら必要か?
→事業の将来像を考える際に、人生の将来像を考えることは不可欠。
・商品(サービス)に対する考え
「何」を提供するより、「どうやって」提供するかが大事である。つまり、どういった顧客層を狙っていくのかを考えることが大切。アプローチの仕方が商品の売れ行きを左右する。
※商品にフォーカスしすぎないという点で参考になった。
Posted by ブクログ
将来起業を考えている人にとっては重要な指針となりえる良書だと思います。
まず初めに、企業のほとんどが約1年で失敗(つまり倒産)している厳しい現実を紹介してくれます。
そして、それ(失敗)がどのようにして起こったのか、その具体的な内容の例示から、本書は始まります。
ここで述べられる失敗の状況を目の当たりにして、多くの人は(その身に覚えのある内容に)ハッ!とするのではないでしょうか。
(私もその一人なのですが。。。)
夢や独創性のあるプロダクトを世に送り出したくて起業したにもかかわらず、繁忙と未分掌、そして社内動向の把握不能により、当初の目論見から外れた業務に時間を費やさざるを得なくなり、そうして起業家は仕事を恐れ、嫌になってしまう。その状況がリアルに脳裏に浮かんでしまい、起業家ではない私もその日の仕事が嫌になってしまいました。
この状況に対する打開策として、著者はフランチャイズの仕組みを提案します。
おそらく大部分の人がフランチャイズという響きにちょっとしたネガティブな印象を持っているのではないかと思います。
要するに効率を最重視したシステムではないか、と。
しかし本書で紹介される印象的な一節があります。
**********
7時間もドライブを続けてぐったりとしていた私は、ふと通りかかったホテルに一泊することに決めた。
・・・「ようこそお越しくださいました」と受付は私を温かく迎えてくれた。
予約していなかったのにもかかわらず、ベルボーイが部屋に案内するまで3分足らずというスムーズな対応であった。
・・・私は部屋に通されてさらに驚いた。印象を一言でいえば、上品な豪華さというのだろうか。
石造りの暖炉には薪が準備されていて、火格子の下には丁寧にまかれた紙と、大きめのマッチが置かれ、まさに私が火をつけるのを待つばかりとなっていた。私はこのホテルを選んだ幸運を喜んだ。
・・・店(レストラン)は混雑していたが、私が名前を告げるとボーイはすぐにテーブルに案内してくれた。宿泊客を優先するのがルールらしく、受付の女性が気を聞かせてくれたおかげですぐにテーブルにつけたのである。
・・・レストランから戻る道にはもう冷たい夜気が満ちていた。「暖炉の火を起こして、寝る前にもう一杯ブランデーを飲もう」こんなことを考えながら小径を歩いていた。
しかし部屋に戻った私はまたもや驚かされた。暖炉の火は赤々と燃え、枕元にはミントが置かれていたのである。そしてベッド脇のナイトテーブルには1杯のブランデーが置かれてあった。
・・・翌朝、私は奇妙な音で目を覚ました。キッチンにおいてあったコーヒーメーカーがコーヒーを淹れ始めていた。そこに立てかけてあったカードにはこう書かれていた。
「あなたのお好きなブランドのコーヒーです。どうぞお楽しみください。」そういえば昨夜レストランで、どのブランドのコーヒーが好きか聞かれたのを思い出した。
・・・その時そっとドアをノックする音が聞こえた。人影はなかった。しかし絨毯の上に新聞が置いてあった。いつも読んでいるニューヨークタイムズである。
・・・その後私の泊まるたびに、素晴らしいサービスが繰り返された。
**********
このような高級ホテルにも匹敵するような顧客満足の高いサービスが、じつはフランチャイズの方式で実現されているのです。
つまり著者がフランチャイズ方式の採用で意図していることは、サービスの同質化であって「割り切り」ではないことがわかると思います。
本書ではほかに、フランチャイズシステムを実際に運用するまでの手順を整理して記載しています。
変な物語調のストーリー構成なのは、あちら(米国)さんのお約束なのでしょうが、起業を考えている人にとっては大変参考になる一冊なのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
起業の「あり方」「やり方」が、物語調・ストーリーでわかりやすく書かれている。英訳っぽさはあるけど、十分に読みやすい。
起業だけでなく、仕事をする人すべてが読むべきだと思う。
理由は、「起業家」「マネジャー」「職人」の3タイプについて書かれており、たいていはそのどれかに自分は当てはまるのだが、これを読むことで他パターンのことを知れるから。すると、自分が仕事をしている中で、自分以外の立場のことを考えやすくなり、仕事がやりやすくもなり、その立場の人になることもできるから。
また、単純に、起業自体にも僕は興味あるということもあり。
一度読むだけでは身につけられなさそうなので、また読み返したい。
Posted by ブクログ
どんな計画よりもないよりはマシ。
文章でまとめる
誰でも○○シールを設計できるような仕組みを整えるのが仕事である。
設計のパッケージ化
そもそも価値とは
システム
どうすれば人ではなくシステムに依存した技術部を作れるのか考える。
システム依存型の事業である
システムを改良することで事業全体を改革する。
ここでいう「システム」とは生産性を高めるために従業員が使う道具である。
私の仕事は、このような道具を作り従業員に使い方を教えること。
平凡な従業員がいつも非凡な結果を出せるようなシステムをどう作るか考える。
Posted by ブクログ
起業する人が失敗しがちなことをきちんと想定して、それに対してどうすべきかを提示する。
会話形式で書かれており、全くの素人にも分かりやすいものになっている。
特に予定はないが、自分が起業するとしたら…と空想して楽しめた。
ハウツーというよりは座右の書といったところだろうか。小さく始めたい人におすすめ。
Posted by ブクログ
スモールビジネスに陥りがちな全て自分で仕事をしてしまうことを注意喚起している。
職務を分けて仕事が回るようなシステムを作るのが経営者として仕事である。職人、マネジャー、起業家という人格を使い分けること。
Posted by ブクログ
嫌な仕事なんてそもそも存在しない。 仕事が嫌な人間がいるだけのことさ。 嫌な仕事をやらせられることになれば、言い訳を探したくなるからね。 そういう人間は仕事のことを、自分を試すチャンスとは見ずに、自分に与えられた罰だと考えてしまうんだよ。 従業員がそんなことを考えれば仕事はつまらなくなってしまうし、 顧客から見て魅力的な起業に見えるはずがない。これでは、 目指す方向とは正反対になってしまう。
私が思うに、自分たちがカーテンを閉めて先入観が決めているだけに過ぎない。正しくは、それが自分にとってどうなのかということをいろいろな人の視点や期間を入れてもっと俯瞰して考えるべきだと思う。
個人のレベルで判断しているうちは全く成長しないし、成長しなければ、何も豊かにはなりはしない。
そもそも成長とは、挑戦です。未知のものに取り組むからこそ成長するのです。
Posted by ブクログ
本書で述べられていたことは、システムを作ることの重要性。
このことは、キャッシュフローグラドラントの」SからBに行くとき」や、ビジョナリーカンパニーの「時を告げる者ではなく、時計を作る」、に近しいものだった。
結局は、自分がいないと回らない会社は、ダメということ。
従業員を雇う難しさだったり、会社の仕組みを作る難しさ。こればっかりは実際に自分でやってみないと分からない。
いいタイミングで読めた。
Posted by ブクログ
僕自身色々な事業のスタートアップをしてきたので、事業のスタートから定着するまでのざっくりした流れはわかるのですが、「ボヤッとした全体像」が「ハッキリと見える」ようになりました。
特に
・将来の組織図を作り役割を明確にすること
・組織図に沿って役割を明確にし契約書に署名すること
・全ての業務において最善の仕組みを作り誰でも活用できるようにすること
はスーと響きました。
これを読んでから僕に芽生えたのは、
「事業改善に対するエナジー」です。
早速、現在の仕事、転職予定の仕事、身内の仕事で実践して効果検証していきます。
ただ改善できる気しかしません。
Posted by ブクログ
肉体労働=労働集客型の仕事ではいつまでたっても幸せにには慣れないのではないかという疑問にぶち当たったときに進められた本。この気づきを知るまでに10年かかった。10年かかった気づきはこの本一冊に全て書かれている。
起業するには、職人・マネージャー・起業家の3つの観点が重要。
Posted by ブクログ
p56 起業の目的は、〜他の人たちのために仕事をつくりだしてあげること〜
p108 〜どんな店であっても、お客さんは何かの期待を持って店に入る。〜期待を裏切られたお客さんは、がっかりして二度とその店に行こうとは思わない。
p117 あなたの事業はあなたの人生ではない〜事業とは〜独立した生き物のようなもの〜生命力の強さ〜によって寿命が決まる〜
p121 どうすれば人でなくシステムに依存した事業をつくることができるのか〜専門家依存型ではなくシステム依存型の事業〜偉大な事業とは〜非凡な人々によってつくられたものではない。平凡な人が非凡な結果を出すからこそ、偉大なのである。しかし、平凡な人が非凡な結果を出すためには、本当に必要な能力と、〜従業員の能力とのギャップを埋め〜その役割〜システムなのである。
p123 アルビン・トフラーは〜現代社会を分析〜そこに混沌を見出すだけ〜人々は人生に見通しを必要としている。〜見通しは相対的な基準を示してくれる〜
p133 『商品として事業を考える』
p136 イノベーションとは新しいものを実行することである
p146 イノベーション→数値化→マニュアル化
p167 商品とは、顧客が店を出るときに〜手に持っているもの〜価値とは、顧客が店を出るときに、感じるもの
p207 チェックリストの〜裏面には部屋の間取り図が書いてあるので、〜間取り図の中には、するべき仕事とその順番が書き込まれている〜新人に教育も簡単にすませられますし、すぐにベテランと同じような成果を上げられる〜
p225 〜きみのつくったゲームに参加したいという人が必要なのであって、自分でゲームを作りたい人ではない〜
Posted by ブクログ
起業の目的が、ビジネスの売却であるという小乗的な発言は、なんだかつまらないなーと思ったが、その他のビジネスについての提言、助言は非常に参考になる。起業する人のみにとどまらず、ビジネス・パーソンにお勧めする。
Posted by ブクログ
会社を経営するということはどういうことなのかを丁寧に説明してくれる。特に起業時に多い職人タイプの経営者が陥る罠について細かく説明してくる。なかなかこのような本には出会えないので、貴重であった。
Posted by ブクログ
「好きを仕事に!」と起業したが上手くいかないのはなぜか。その理由と解決方法をストーリー形式で解説している本。
スモールビジネスを目指す人は一読すべし。
Posted by ブクログ
関連分野をいくつか読んできたが、この本は手法やプロセスではなく、"私"が何を考えなければならないかを教えてくれる。
当初は知識やツールの目的だったが、すでに現場で"自律管理"や"WHYから"を推し進めている仲間からは、登場するキーワードを話すと怪訝な顔をされるだろう。
これは"私"のための本であり、起業家精神の溢れるリーダーシップを発揮するために、全く異なる『サーバントリーダー』と上手く同居させたいと感じる。
Posted by ブクログ
起業家として、壁にぶちあたって悩んでる時こそ読み返したいと思う一冊でした。
何事も、楽な道はない。成果はチャレンジし続けた結果。行動しなければ何も生み出せない。
今日から少しずつ努力をしよう^_^
Posted by ブクログ
良本です。段階的に成長していく企業の説明などがまとめてあります。
その中でも、お気に入りは。
フランチャイズに学ぶ「事業のパッケージ化」という考え方。
フランチャイズという制度は昔から存在していて、有名な商品を
一定のエリア内で取り扱う権利を売買するという仕組みは、
広大な米国市場で流通コストを抑えながら販売するのに優れた方法で、
コカ コーラなどが採用していた。
しかし、マクドナルドは発想の転換をして、フランチャイズを商標に限定せずに
事業を行うために必要な仕組みを全体に販売したのである。
マクドナルドのフランチャイズの考え方としては、誰でもハンバーガーが作れるような
仕組みが整っていること。
経営者が監督するもとで、アルバイトの高校生などでもテキパキと働くことが
できるという点である。
事業を拡大するにあたって、大事な判断以外はアルバイトなどで補うという
今では一般的な考え方ですが、昔はあまり馴染みがなかったのですね。。。
Posted by ブクログ
成功した経営者は、大切な知識や情報を従業員と共有するために多大な努力を費やしている。彼らが的確な言葉を選んで、伝える才能に恵まれているということではない。すべてを言葉で表現することは困難だろう。しかし、言葉の裏側にあるビジョンや高邁な目標、優れた倫理観が、経営者の体や声からにじみ出すように、従業員へと伝えられているからこそ、彼らは成功を収めているのである。
・起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
・起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
・起業家は、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
・起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
・起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
・起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
大学時代の心理学の授業で似たような話を聞いたことがある。それは、ある子供が同じ行動をとっているにもかかわらず、怒られたり褒められたりする例であった。こんな親をもった子供は悲惨である。自分に何を期待されていて、どのように行動すればよいのかがわからなくなってしまう。同じように顧客も戸惑いを感じているのである。
子供なら、親とともに暮らすしか選択肢はない。しかし、顧客は他のどこにでも行くことができる。そして、実際にどこかの店に行ってしまう。商品・サービスの質が高いことも大切だが、それ以上にいつも同じ商品・サービスを提供し続けることのほうがずっと重要なのだ。
他の人に任せてもうまくいくような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の施策モデルをつくるところから始めよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客にニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
・どうすれば他の人に任せても、事業が成長するだろうか?
・どうすれば自分が現場にいかなくても、従業員は働いてくれるだろうか?
・どうすれば事業をシステム化できるだろうか?システム化された事業では、五千カ所に店を出すとしても、一カ所目と同じことを繰り返すだけで、スムーズに出店できるはずである。
・どうすれば自分の時間を確保しながら、事業を経営できるだろうか?
・どうすればやらなければならない仕事に追われることなく、やりたい仕事に時間をあてることができるだろうか?
7つのステップ
ステップ① 事業の究極の目的を設定する
ステップ② 戦略的目標を設定する
ステップ③ 組織戦略を考える
ステップ④ マネジメント戦略を考える
ステップ⑤ 人材戦略を考える
ステップ⑥ マーケティング戦略を考える
ステップ⑦ システム戦略を考える
Posted by ブクログ
成功した経営者は、大切な知識や情報を従業員と共有するために多大な努力を費やしている。彼らが的確な言葉を選んで、伝える才能に恵まれているということではない。すべてを言葉で表現することは困難だろう。しかし、言葉の裏側にあるビジョンや高邁な目標、優れた倫理観が、経営者の体や声からにじみ出すように、従業員へと伝えられているからこそ、彼らは成功を収めているのである。
・起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
・起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
・起業家は、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
・起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
・起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
・起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
大学時代の心理学の授業で似たような話を聞いたことがある。それは、ある子供が同じ行動をとっているにもかかわらず、怒られたり褒められたりする例であった。こんな親をもった子供は悲惨である。自分に何を期待されていて、どのように行動すればよいのかがわからなくなってしまう。同じように顧客も戸惑いを感じているのである。
子供なら、親とともに暮らすしか選択肢はない。しかし、顧客は他のどこにでも行くことができる。そして、実際にどこかの店に行ってしまう。商品・サービスの質が高いことも大切だが、それ以上にいつも同じ商品・サービスを提供し続けることのほうがずっと重要なのだ。
他の人に任せてもうまくいくような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の施策モデルをつくるところから始めよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客にニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
・どうすれば他の人に任せても、事業が成長するだろうか?
・どうすれば自分が現場にいかなくても、従業員は働いてくれるだろうか?
・どうすれば事業をシステム化できるだろうか?システム化された事業では、五千カ所に店を出すとしても、一カ所目と同じことを繰り返すだけで、スムーズに出店できるはずである。
・どうすれば自分の時間を確保しながら、事業を経営できるだろうか?
・どうすればやらなければならない仕事に追われることなく、やりたい仕事に時間をあてることができるだろうか?
7つのステップ
ステップ? 事業の究極の目的を設定する
ステップ? 戦略的目標を設定する
ステップ? 組織戦略を考える
ステップ? マネジメント戦略を考える
ステップ? 人材戦略を考える
ステップ? マーケティング戦略を考える
ステップ? システム戦略を考える