あらすじ
現代日本において、あなたはリーダーと呼ぶにふさわしい人物として誰を思い浮かべるだろうか。現実的には、政治家を筆頭に、尊敬や信頼を集めるリーダー不在の時代を痛感させられるに違いない。そんな現代にあって、模範となるリーダー像や備えるべき人間的資質を具体的かつ明快に教えてくれる書として、いま注目の中国古典が『呻吟語』だ。著者は中国の明代末期に活躍した政治家・官僚で、正義感が強く硬骨の士であった呂新吾。激しい権力闘争や修羅場を経験し、辛酸をなめ尽くした彼が語る人生訓は、興味深い思索と考察に満ち溢れている。例えば魅力あるリーダー像として第一に挙げているのが、とっつきにくいが、落ち着いて深みのある重厚な人物。逆に現代では、一見受けがよく、もてはやされそうな、聡明で弁の立つ人物は、信頼性に欠け軽薄であると注意を促している。河井継之助や大塩平八郎など錚々たる歴史人物たちが愛読し、座右の一冊とした必読書である。
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Posted by ブクログ
菜根譚よりは骨がある言葉が多くて、仕事への気持ちを上げてくれる気がする。のだが、フォントが大きくて、空欄も多くて、80条しか引用されてなくて、なんだか薄っぺらい気がする。
これを読んだ後同じPHP【新訳】新書の菜根譚(同じ守屋洋訳)を読んだのだが、値段は同じだが、密度が全然違う。
呻吟語 菜根譚
原書 2000条弱 357条
守屋前著 236条 357条
PHP新訳 80条 159条
PHP新訳 183ページ 190ページ
PHP新訳 原文なし 原文あり
PHP新訳 950円 950円
PHP新訳 2012年 2011年
フォントも菜根譚の方が小さい。
というわけで、原書からの引用は呻吟語は菜根譚の半分しかない。その分訳者の解説が多いとも言えるのだが、解説そんなに必要ないと思うのだが。。。呻吟語は菜根譚より内容が薄いということか。
菜根譚はこれ一冊で十分という気になれたのだが、呻吟語はもう少し原書からの引用が多い本を買うべきなのかなあ。それとも元々内容が薄いのだろうから、そんな必要もないのか。