あらすじ
初恋の婚約者エルウィンは公爵家の跡継ぎに、そして今や王太子とその婚約者の“忠犬”に……。
顧みられないわたしは――「そうだわ、婚約破棄しましょう」――長年の夢も約束も全部手放して自分の人生を取り戻したい。
夢を追い隣国に出たシャーロットを待っていたのは、気難しげな若き薬師の学者グレン様。
不器用な優しさに触れ、翻訳能力を大切にされ、シャーロットの傷は癒えて、静かに始まる次の恋。
私を求めてくれる、認めてくれる、グレン様と一緒に、私は、新しい人生を歩んでいきます。
後悔するエルウィンの顛末と没落など、大幅加筆を経て、あさづきゆうが贈る恋と挑戦の応援歌!
感情タグBEST3
元婚約者が王太子の忠犬とは言い得て妙ですね。王太子もその婚約者も考えが浅はかであっという間に公爵にザマァされました。
前半が婚約破棄、後半がヒロインの幸せまでの道筋。ヒロインの努力は報われました。
なんか哀しい
幼馴染として育ち、婚約した二人。大人になり、男性の方の立場が変わり、スレ違いが始まった。どうしたら良かったのか。二人で幸せになる道はなかったのか、考えてしまいますね。
ただひとつ、確実に言えることは、彼は彼女の手紙すら読まなかった。それは、彼女を蔑ろにしていたということ。だから、この結果に繋がった。これからは彼女を取り戻すことを思うのではなく、幸せを祈って欲しいですね。
中身は軽くなかった。
題名のフレーズが「そうだ、〇都に行こう」にリズムが似ていたので気軽に買って読んでみたのですが、重くもないけど軽くも無かったです。
婚約者は突然公爵家の跡取りになって教育が足りていない、公爵家の矜持も立ち位置も貴族としての家の利益も読み違えている。
でも教育したらどうにかなったか、というと生まれた時から王子で王太子にまでなったのに貴族の権力構造も立ち位置もバランスも分からない王子と力の無い伯爵家なのに権力を取り違えた王子の婚約者が目の前にいるわけですよ(サクッと失脚しましたが)
婚約者の母は公爵家の夫人など自分には無理!と逃げたけど己を知ってるだけ息子よりまし?
王太子や婚約者、その器に無かったのでしょうね。
だってヒロインは全てわきまえていましたものね。
お話し後半は付けたしっぽいですね、バカに翻弄されたヒロインの救済です。