【感想・ネタバレ】ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理のレビュー

あらすじ

中国人は何を考え、どう行動するのか?
日本を代表する中国ウォッチャーが鋭く答える。

中国人と日本人。なにかとすれ違う背景には、日本人が知らない中国人特有の思考と行動原理が背景にあった。

・大陸が生み出す研ぎ澄まされたリスク感覚
・勝者がすべてを総取りする「超」弱肉強食社会
・日常生活は、他者との絶え間ない「闘争」
・中国人は性悪説で考える。騙すの悪いのではなく、騙される方が悪い
・すべてにおいて「カネ」優先。お金は「自分の命」と同等かそれ以上
・「愛社精神」「絆」は、中国人には理解できない

本書の構成

目 次
プロローグ
第一章 中国の骨格である基本原理
1・1 島に住む日本人と大陸に住む中国人
1・2 大きいものへの憧れ
1・3 大ざっぱな気質
1・4 中原の民

第二章 孤独で寂しく、不安な中国人
2・1 「孤独な中国人」と龍
2・2 ハイリスク社会
2・3 不信の「DNA」
2・4 「我」の概念
2・5 無関心社会

第三章 負け犬に同情は不要 中国残酷ものがたり
3・1 「一人勝ち」社会
3・2 即断即決のトップダウン
3・3 誰もがトップを目指す
3・4 「逃げる・かわすというDNA」

第四章 中国人は何を信じているのか
4・1 三つの口
4・2 「カネ教徒」
4・3 変形した仏教
4・4 儒教は宗教ではない
4・5 ナチュラルな道教

第五章 中国を動かす「国家の論理」
5・1 「武」の概念
5・2 皇帝制度と中国式民主
5・3 中華思想と冊封体制
5・4 漢方外交

第6章 中国人は一つではない
6・1 中華料理にみる多様性
6・2 出身地が変われば人も変わる(北方編)
6・3 出身地が変われば人も変わる(南方編)
6・4 埋めがたい世代間ギャップ
6・5 Z世代の現実
6・6 日本は中国人の「逃避地」である

プロローグ
参考文献

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Z世代も含めた現代中国を解剖して平易に時にユーモラスに伝える良書。2日で読み終えることができた。特に面白かったのは以下の点。

・米ロのみ敬意を持って接するが、他の国は全て下に見ている(p24)
・中国人にとって重要なのは根と幹であって枝葉ではない(p32)
・中国人は日本人よりもはるかに刹那的に、かつ大雑把に生活している(p37)
・我と我が常にガチンコでぶつかる弱肉強食世界(p89)
・勝者総取りシステム。求められるのは結果であって過程ではない。負け犬に同情は不要(p108)
・チームプレイは苦手(p126)
・習近平で経済政策が鈍化したのは、腐敗排除の副作用。一つは3割を占める灰色収入(賄賂経済)が崩壊、もう一つは官僚が逃げ場を失って仕事をしなくなった(p138-139)
・民主集中制(p204)
・中国外交は漢方式外交。外科手術的(欧米式)ではなく漢方薬のようにじわじわと影響力を拡大(p221)
・AI失業(p265)
・中国は生きにくいから日本へ。過去にもあった現象(p271)






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2025年09月14日

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