【感想・ネタバレ】怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまでのレビュー

あらすじ

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怖い話は好きですか?

大好き! という人もいれば、ちょっと苦手ですという人もいるでしょう。しかしどちらの人にも否定できないひとつの事実があります。それは人類の歴史は怖い話とともにあった、ということです。
現代のわたしたちが活字で楽しんでいる怖い話は、ホラー小説と呼ばれています。本書はそうした怖い話の名著を、この100年にしぼって88冊紹介したブックガイドです。なぜ100年かといえば、今から100年前の1920年代は現代につながるさまざまなカルチャーが花開いた時代で、この時期に生まれた大衆文化が、現代のホラー小説にまで影響を与えているからです。(「はじめに」より)

◆日本と海外の「怖い話」の100年史
日本で「ミステリーの父」と呼ばれる江戸川乱歩が、アメリカで「20世紀最大の怪奇作家」H・P・ラヴクラフトが活躍していたのが約100年前のこと。以来、時代にあわせて変化しながら現代まで脈々と受け継がれてきた「怖い話」の系譜を、移り変わる世相との関わりを視野に入れながら20年ごとにたどった、かつてない恐怖文学のクロニクル。

◆人気書評家・朝宮運河氏厳選の88冊
雑誌やテレビでもホラー特集が組まれる昨今、「ホラー」と名の付くカルチャーシーンに必ず登場する人気書評家・朝宮運河氏。日本のホラーやミステリーはもちろん、映画化された海外のベストセラー、近年注目されるアジアンホラーまで、「怖い話」をすみからすみまで知り尽くした著者が、今読むべき書籍を厳選。100年分の名著の魅力が、これ1冊ですぐに分かる!

◆澤村伊智さん、背筋さんに聞く読書歴
『ぼぎわんが、来る』や『近畿地方のある場所について』はどこから生まれたのか。現代ホラーの中心で活躍するお二人に、子どものころの怖い話の原体験から、少年時代の読書歴、小説を書くきっかけになった書籍、今面白いと思うホラー小説まで、ここでしか聞けない深~い話を掲載。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『現代ホラー小説を知るための100冊』のすぐ後に出たのに、違うアプローチで違う作品が語られていて、著者の心意気と思い入れが伺えて驚嘆する。
「怖い」には様々な「怖い」がある。怖い話が苦手な人にこそお勧めしたい。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ホラーシーンの動向を丁寧に解きほぐす朝宮氏が本当に怖くて面白い名著を年代別にセレクト。バリエーション豊かな恐怖を提示します。作家の代表作だけでなく一歩踏み込んだ作品を選定する所が良いですね。また、現在でも入手しやすいタイトルを並べる点も丁寧。ホラー愛好家必読書。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

さまざまなホラーを紹介してくれるブックガイド。ホラーはだいたい網羅しているので、再読したい本&積読消化したい本は増えるだろうけれど探索本は増えないはず……と思っていたら甘かったです。
まーったくノーチェックで気になったのは「ピクニック・アット・ハンギングロック」「永遠の眠りに眠らしめよ」。そして長年積んでいる「現代怪奇小説集」を読むべし、だな。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

先だっての新書は面白かったにせよ、立て続けにってのはいかがなもんかと思ったけど、こちらもとても楽しめたのでした。四六判ならではのレイアウトが見やすく、各書に割かれる情報量も丁度いい。ピックアップは下記。まだまだ暑い日が続く今夏、ホラー気分の読書生活は続く。

箱の中のあなた
空ほ石の…
丘の屋敷
夢喰らい
滅びの笛
ベストセラー小説の書き方
寡黙な死骸
消えた少年たち
他人事 怖い本1 平山

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

1926〜2026年まで、ちょうど100年間のホラー小説を紹介するブックガイド。洋・邦バランスよく載っている。各章の始めには軽く歴史と背景となった作品が触れられる。
広く浅く、簡易なガイドという印象。澤村伊智、背筋との対談ではホラー小説の読書遍歴と自著への影響について語る感じ。

私自身の好みが偏ってるのもあるけど、読んでない作品もたくさんあって参考にはなった。
同じホラー小説の中でもいろいろな恐怖の質があるので、幅広く紹介されているからどれか好みの作家を見つけられると思う。逆にいうと各作家については深掘りしていないので物足りない部分はあるのかもしれない。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

1926年(昭和元年)から現在2025年(昭和100年)に発行された怖い話、いわゆるホラー作品の代表を紹介した本です。江戸川乱歩からキング、クーンツ、荒俣宏や背筋まで、広いジャンルのホラーを扱っていて、どれも読んでみたくなります。しかし、一番怖いのはその読んでみたいと思った本をすぐに忘れてしまう自分の記憶力です…。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

書評を読むのが好きなので、この本も手に取りました
それぞれの時代(昭和元年から)のあらすじも、面白く要約されてて、聞いたことはあるけれど全く手に取ったことがないけど作家さんも載っていて、読んでみたいと思えました
ホラーのイメージがない作家さんの作品も紹介されていて意外だったり
その時代の背景や、その作家さんが影響を受けた作家さんも書いてあって、その連鎖も面白いなと

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2025年11月10日

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