あらすじ
結婚して二年たらずで自殺した美しい姉。歳月がながれ高校生の母親となった妹が、思春期の息子の手に負えない行状から、姉の死の真相にたどりつく「歯止め」。小さな港町の家々に投げ込まれた奇怪なチラシ。二十年前に母親が義父に殺されたと告発する男が巻き起こす騒動の驚くべき顛末「犯罪広告」。“古拙の笑い(アーケイック・スマイル)”を浮かべた若い女の硬直した死体の謎「微笑の儀式」。傑作中編小説三編。
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Posted by ブクログ
三作ともおもしろかった。
松本清張は本当に何を読んでもおもしろい。
一作目の『歯止め』はなんとも言えないというか、まぁ気持ち悪い。
この作品では養母と息子だけど、血の繋がった母子でもなくはないんだろうなと思ってしまう。
ごくごく普通の人って感じている人でも、息子に関しては「…え!?」とドン引いてしまうような考え方の人いるもんね。
傍から見てると、愛というより暴走だよね。
三作目の『微笑の儀式』は「仏像かぁ…」と読み始めたけど、いつの間に夢中になって読んでいた。
ちょっと気になったんだけど、石膏でデスマスクをとって解剖の時に気付かれたりしないものなの?
いくら丁寧に拭き取ってもバレそうな気がするけどな。