【感想・ネタバレ】新装版 昭和史(下)1945-89のレビュー

あらすじ

「昭和時代」の歴史を、政治・経済面だけでなく、思想・生活・文化面にも視野を広げて描いた、昭和史の決定版。元になったのは、1992、1993年に刊行された『昭和史Ⅰ・Ⅱ』。大佛次郎賞を受賞したこの本は、2012年に文庫化され、より広い読者に読まれることとなった。
「戦後80年」「昭和100年」という節目の2025年、この現代史のバイブルをあらためて世に問うために、新装版として復刊となった。
上巻は、日本が大正デモクラシーで民主化を実現した後、第二次世界大戦に自ら突入して焦土となるまでの1945年まで、下巻は、急速な復興と経済成長を果たし、「武装を好まぬ経済大国」となった1989年までが描かれ、未来を考えるうえでも示唆に富んだ歴史が語られる。
今回の新装版(下巻)には、歴史家・保阪正康氏の解説が加わっている。

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Posted by ブクログ

歴史の面白さという意味で、戦後史ほど面白味のない時代も無い。戦後の歴史とは、政治経済の歴史であり、戦前の歴史は戦争というゴールがあるからだと思う。なぜ戦争に踏み切ったか、様々な要因を持ち、点と点が繋がっていくことが面白い。

自分は、戦後史はまだ点でしか見られていない。その先に何があるのかよくわからない。まだ渦中ともいえるのでは?経済史は現役時代もズタボロだった。投資とか向いていないと思う。

読み進める途中で、著者が経済学者だということを知った。専門性を遺憾なく発揮していただいている、ということではなく、一般向けのわかりやすい表現にしていただいているとは存じていても、数字が出でくるとさっぱりだった。さしあたり増加〜なのか減少〜なのかで難局を乗り切った。

現代を生きる我々にとっては本当は最も重要で切実であろう、この戦後史〜現代史に入ると萎える。評価しづらい。

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2025年10月22日

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