【感想・ネタバレ】シェールガス革命で世界は激変する―石油からガスへのレビュー

あらすじ

シェールガスによるエネルギー大革命は、経済、産業、社会、国際政治……あらゆる分野に創造と破壊をもたらす。
この変化に乗り遅れた企業は10年先が危ない!
石油危機の到来と終息を予見したエコノミストと、産業の最前線を知るジャーナリストが説く、大変化の本当の読み方――
【未来はこう変わる】
●シェールガスへの産業シフトで米国は大復活
●日本の重厚長大産業がシェールガス革命を牽引
●再生可能エネルギーは「冬の時代」を迎える
●中東やロシアなど資源国は急速に凋落する●自動車は日本の技術力が世界を席巻する
●公共交通の主役は鉄道から航空機に変わる●製造コストの低下で、デフレはますます深化する

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シェールガスのもたらす恩恵から衰退まで、過去に石炭から石油へのエネルギー転換で起こったことが今回は石油からガスで再び起こると論じている。
内容は、シェールガス革命の背景から紹介されており、将来の事業拡大を見据えた米国メジャーが早い段階から技術投資してようやく実を結んだのがシェールガスである。シェールガスが石油と異なる点は世界中のいたる所に存在していることであり、それ故に資源輸入国であるアメリカが一転して資源大国へ転身できたのである。これは資源輸入国である中国や南米でも輸出国になれること、そして、エネルギー価格の下落に繋がる。
世界中にシェールガス開発が進むとその技術に関わる企業が儲かるという流れで日本の高い技術力が必要となり日本の機械産業(コマツ、重電系)が重宝される。日本にもシェールガス革命は追い風であることは間違いない。ただ、同時に日本の得意とする電池産業や化学産業は逆風となる部分もある。理由は燃料電池車シフトと石油化学製品需要鈍化である。
今後日本が目指すべきは次なるエネルギー資源メタンハイドレードの回収技術確立であろう。イノベーションは起こした国が利益を上げる可能性が高い(必要だから開発するのだが)。アメリカのように長期スパンで次なるエネルギーイノベーションを日本から起こせるよう資源開発に注力していき、資源と技術を兼ねそろえた経済大国へ向かっていかなければならない。

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2013年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シェール層に高圧水を当ててガスを取り出す。
価格は石油より安く、CO2排出量は40%ダウン。
アメリカの埋蔵量だけでも160年分。
2010年においてアメリカ天然ガス使用量の23%。
10年以内にエネルギー需要の30%を超える。

中国の埋蔵量は世界一だが、内陸にあり、水の供給が困難。

日本にとってシェール革命は追い風。
高圧水やパイプラインのパイプは住友金属製。発電所のタービンはIHI製。コマツ製の大型ダンプとブリジストン製の巨大なタイヤ。

再生可能エネルギーの効率は低い。
日本のメガソーラー計画を最大に実現しても電力需要の1%しかまかなえない。

化石燃料によるビジネスは延命される。
自動車、航空機、ガスタービン火力発電・・・

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2013年04月20日

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