あらすじ
自身を産んだ際に植物状態になった母親へ会いに病室へ通う美桜。意思もなく、大人に成長していくなかで、次第に親子の関係性も変化していき─唯一無二の母と娘のありようを描く。第36回三島由紀夫賞受賞作。《解説・河野真太郎》
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Posted by ブクログ
植物状態というのをみたことないし身の回りで起きたことないから言葉でしか知らなかったけれど、周りの人はどんな気持ちなのか…。生きて元気だっだ姿をいつまでも思ってしまう父や祖母に共感する一方で、呼吸だけして生きてるお母さんを受け入れ恋しく接するみおをみて、生まれたときから植物状態だった母がいるとはその状態が彼女にとって当たり前で、その母こそが愛しい存在というのを目の当たりにしてそうだよなぁとおもった。反面私ならみおとおなじよう状況でも同じように母の見舞いに通うかと言われると、わがままな私は自分の人生の楽しさにかまけて、中学生とか以降は足が遠のくだろう自信がないなと思った。マカロンを無理やり食べさそうとするシーンはなぜ??と正直その言動の根源にある気持ちが理解できなかった。母と同じ年で出産するみおが出産中一瞬植物状態になった?と感じるところで、ドキッとした。植物状態とは対岸の火事のような縁遠い話に思ってたけどもし自分も妊娠したらそのリスクを背負うのかと思うとゾッとした
Posted by ブクログ
私は医療職場なのですがお看取りの病棟では働いたことがなく自由だなあという印象を抱きました。
自由だからこそ線引きが絶妙で植物のような状態である親族を好きにモノ扱い、ゴミ箱扱いしている少女をそのままにしている。言い方は悪いけど誰も止めなかった。それを少女は自身が子供を産んでお母さんになっても吐き出せずにいた。
なんとも言えない。。
母を植物だと捉えたこともないし、
生まれた時から植物状態の母親しか知らない、
そして人の親になるってすごいなと。
しかもそれが自分を産んだ時に植物状態になったという状況なら“自分のせいではない”と言い聞かせる人生だったのかな、そういった描写はなかったけど
色んな患者や家族を見たしいらいらすることもあったしどうにかしてあげたいと思ってもどうにもならないことも多いからこそ自分がこの子と関わった時にどう関われたかと考えさせられました
医者であり、小説家である朝比奈秋さん。
賞をとったサンショウウオの四十九日、あなたの燃える左手でも読んでいないので読みたいと思います