あらすじ
科学史家・山本義隆がこれまでに発表した物理学/物理学史に関する20本以上の論文・講演原稿・書評などを集成、全2巻として刊行する。物理学とはどのような学問で、いかなる発展を遂げてきたのか。『物理学の誕生』と題した本書では、「16世紀文化革命」に注目しつつ、古代からコペルニクス、ケプラーを経て近代力学の形成までの過程を中心にたどる。山本義隆による山本義隆入門ともいうべき画期的論集。収録論考:「アリストテレスと占星術」「シモン・ステヴィンと16世紀文化革命」「「ガリレイ革命」をめぐって」「ニュートンと天体力学」「物理学の誕生」など。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
以前に、山本義隆さんの『世界の見方の転換Ⅲ』、『磁力と重力の歴史』すべて、そして『古典力学の形成』を読んだことがあります。そのため、こちらの本を読んで、目新しい内容はそんなになかったと思います。
一方で書き記しておきたい感想が2つ。
まず一つ目に、あとがきで山本さんご本人がおっしゃっているように、まさにまず初めに手に取って欲しい物理学史の本である、と感じました。こんなにコンパクトに今までの内容がまとめられていて、正直驚嘆です。本当におすすめの一冊です。
そして二つ目に、山本さんのお気持ちが知れたことが何より嬉しいです。先ほどにも触れたあとがきの話もそうですが、なぜ物理学史を書こうと思ったのか、どんな問いを立てたのか、目標はなんだったのか、そういったことを知れてとても嬉しかったです。
「物理学者にとって面白く、科学史家の批判に耐えうる本を」という目標には圧倒されました。さすが山本さんです笑