あらすじ
小学生のとき、ある日突然人間がロボットに見えた。それは治ったが、以来、人との距離の取り方が下手なままだ。研究への想い止まず日本を飛び出し、アメリカの大学院に留学したものの、苦労の連続。日本に帰って来てもそれは変わらず、ポスドク地獄の果て、わらしべ長者のごとく、俺は少しずつ研究者への道を歩み始めた。
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Posted by ブクログ
「動物の音声コミュニケーションから言語や心の機嫌を探る研究で知られる」という大学教授である著者の青春記。
研究を続けることの苦労、ポスドク問題、研究の実利性問題などにも忌憚なく言及しており、まさに研究職にある人の生の声が伝わるように感じられた。
ユーモアのある語り口で、良くも悪くも昭和の雰囲気が伝わってくるのも懐かしい。
Posted by ブクログ
『中瀬ゆかりのBOOK ソムリエ』で紹介されていた本。
『考える人』で66回に渡って連載したものを改稿・再編集しているせいか、文章の雰囲気が章によって違ったり、一人称が「俺」「私」僕」になっていたりと、バラバラになっています。それが「おっ?どうした?今回はすごくフレンドリーな文章」とつっこみながら読めるところが面白い。
動物心理学者という肩書なので、文系のお話かと思っていたら、実験はがっつり理系。論文のことになると私にはちんぷんかんぷん。それでも淡い恋愛のところや、頑固な先生たちの話にほっこり。
研究者の厳しい現状を知り、人との繋がりの良さを感じることができる本でした。